ツクシのエロいい話
R-18文学賞vol.1自縄自縛の私
この世には、ありとあらゆる性格の、ありとあらゆる性癖をもった人間がいる。
この物語は、この世で最も厄介な人間の欲望が、つたのように絡まった物語である。
OLの百合亜(平田薫)は、奴隷のようなサービス残業、部下からのいじめなど蓄積されるばかりのストレスを解放する手段として、
自縛を密かな趣味としてあたためてきた。ブログ経由で知り合った「運命のひと」との出逢いから、次第に大胆な冒険を重ねてゆく・・・
「女による女のためのR-18文学賞」とは・・・
2001年にスタートした新潮社主催の公募新人文学賞。文字通り、女性が執筆したものを女性独自の観点から女性編集者が選考し、
女性作家が大賞・読者賞を決定する文学賞。これまで吉川トリコ、宮木あや子、窪美澄などの人気作家が輩出。
平田薫
安藤政信
綾部祐二(ピース)
津田寛治 ほか
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盗まれた欲情
盗まれた欲情+西銀座駅前 [ 今村昌平 ] |
中河内高安村にドサ回りのテント劇場、山村民之助一座がやって来て大入満員、座員は大喜びだ。一座の演出家国田信吉は芝居一途に大学を中退した情熱家で、自分の新解釈により演し物を上演しようと夢みている。彼に想いをよせる民之助の娘千鳥と千草、千鳥は看板スター栄三郎の妻だが、ひそかに恋情をもやしている。大入の夜、祝宴を逃げ出した信吉は、ほとほと低俗な一座にいや気がさし、自らを罵って川に石を投げる。追って来た千草は、そんな彼に抱かれた。翌日は雨、民之助が信吉の新作を稽古しようと提案するにもかかわらず、一座は女を求めて村へ散ってしまう。千鳥は妹の昨夜の行動から、暗い嫉妬をもやすのだった。一方村に出た男達、老優富八郎は小金をためた未亡人を、三枚目の勘次は肉体派のみさ子を手に入れるが、信吉も愛する千鳥ならぬ千草と契った後悔に、酔いつぶれるのだった。翌日は再び大入満員。みさ子のストリップに拍手が湧く。しかし、一部の村の青年達は、こんな一座を快よく思わなかった。彼等はその夜みさ子に懸想していた藤四郎を誘って千草を襲う。幸い信吉等の追跡によって千草は救われたが、信吉は千鳥に自分の心を打ちあけ、彼女も遂に拒み切れなかった。それを発見した千草の口から、栄三郎を加えた信吉、千鳥、千草が民之助の部屋に集った。妻に裏切られた栄三郎は、座の為に自分が身をかくすと言う。その瞬間千鳥は、栄三郎と離れられないと告白するのだった。朝がきて、一座は高安村を去って行く。その中には、信吉に寄りそう千草の姿があった。
山村民之助 滝沢修
山村お仙 菅井きん
山村栄三郎 柳沢真一
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