メトロポリス
アルフレッド・アベル「メトロポリス 完全復元版(Blu-ray Disc)」 |
フリッツ・ラング監督によって1926年製作、1927年に公開されたモノクロサイレント映画で、ヴァイマル共和政時代に製作されたドイツ映画である。
製作時から100年後のディストピア未来都市を描いたこの映画は、以降多数のSF作品に多大な影響を与え、世界初のSF映画とされる『月世界旅行』が示した「映画におけるサイエンス・フィクション」の可能性を飛躍的に向上させたSF映画黎明期の傑作とされている。
また、前年の1925年に製作された『戦艦ポチョムキン』と並んで、当時の資本主義と共産主義の対立を描いた作品である。
2026年、ゴシック調の摩天楼がそびえ立ちメトロポリスと呼ばれる未来都市では、高度な文明によって平和と繁栄がもたらされているように見えたが、その実態は摩天楼の上層階に住む限られた知識指導者階級と、地下で過酷な労働に耐える労働者階級に二極分化した徹底的な階級社会だった。
ある日、支配的権力者の息子・フレーダーは労働者階級の娘マリアと出逢い、初めて抑圧された地下社会の実態を知る。
「脳と手の媒介者は、心でなくてはならない」
マリアが階級社会の矛盾を説き、「脳」(知識指導者階級)と「手」(労働者階級)の調停者「心」の出現を予言すると、労働者達にストライキの気運が生じる。マリアはフレーダーがまさに調停者になる存在であると見抜き、フレーダーもまた美しいマリアに心を奪われる。
この様子をこっそり見ていたフレーダーの父であり支配的権力者のフレーダーセンは危機感を抱き、旧知の学者のロトワングに命令してマリアを誘拐させ、マリアに似せたアンドロイドを作り出させる。このアンドロイドをマリアとして地下社会へ送り込み、マリアが作りだした労働者の団結を崩す考えである。
しかしかつてフレーダーセンと恋敵であったロトワングが影で意図したのは、フレーダーセンが支配するメトロポリスそのものの壊滅であった。ロトワングの意を受けたアンドロイド・マリアは男達の羨望の的となり、乱痴気騒ぎをさせる一方で階級闘争を過激に扇動するようになる。フレーダーは豹変したマリアが別人であることを見抜くが、興奮した労働者に追いたてられる。
アンドロイド・マリアに扇動され、暴徒となって地上の工場へ押し寄せた労働者達は、メトロポリスの中枢コンピューターを破壊し、地下の居住地区を水没させてしまう。しかし地下にはまだ労働者の子供たちが大勢残されていたのだ。扇動による行為が自分達の首を絞めていると気付いた労働者達は、自分達を扇動したマリアを糾弾し火あぶりにする。炎の中でマリアはアンドロイドに戻り、労働者達は自分達を扇動していたものの正体を知る。
一方、ロトワングから逃げ出した本物のマリアと地下で再会したフレーダーは、残されていた子供達を水没寸前で地上へと避難させ、時計台の上でロトワングとの決着をつける。そしてすべてが終わった後、調停者として父と労働者達との仲介を図るのだった。
ブリギッテ・ヘルム
アルフレッド・アベル
グスタフ・フレーリッヒ
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死の王
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高校教師のライナー・ベンガー(ユルゲン・フォーゲル)は、授業で実際に独裁政治を行ってみるという実験を思いつく。そして、“リーダーの名前には”様“をつけて敬う”、“許可なく発言してはならない”、“クラスの仲間はお互いに助け合う”、“制服として白シャツを着用”といったルールを設けて実験を開始。当初、1日だけの予定だったが、生徒たちはその実験にのめりこんでいき、ベンガーもコントロールできないほどエスカレートしていく。学校全体を巻き込んだこの狂気の集団は“ウェイヴ”と呼ばれ、5日間が経過するが……。
ユルゲン・フォーゲル (Rainer Wenger)
フレデリック・ラウ (Tim)
マックス・リーメルト (Marco)
ジェニファー・ウルリッヒ (Karo)
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U・ボート
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第二次世界大戦下の1941年秋、ドイツの占領下にあったフランスの大西洋岸にあるラ・ロシェル港から、1隻のUボートU96号が出航する。彼らに与えられた任務は、大西洋を航行する連合軍の輸送船の撃沈であった。血気盛んながら実戦経験不足の若者たちと、報道班員として同乗したヴェルナー少尉、そしてそんな彼らをため息混じりに見つめる艦長を乗せ意気揚揚と出撃するUボートだが、折しも連合軍は対潜水艦戦術を向上させつつあった。荒れ狂う北大西洋での孤独な哨戒航行、遠くから微かに聞こえる味方の無線、血湧き肉踊る敵船団攻撃、そして深海で息を潜めながら聞く敵駆逐艦のソナー音と爆雷の恐怖…。ようやく哨戒攻撃任務を終え、帰還できると一息ついた彼らに届いたのは、スペインのビゴにて民間商人に扮した独軍から密かに補給を受け、敵国イギリス軍の地中海要衝であるジブラルタル海峡を突破し、イタリアに向え、という非情な命令であった。艦長、ヴェルナー少尉、そして乗組員達の前には過酷な運命が待ち受けていた。
物語は、「海の勇者」、「灰色の狼」、「深海の英雄」と美辞麗句で持て囃されながら、実際には出撃した隊員のうち実に4分の3にも及ぶ犠牲を出したUボート乗組員たちの生き残りを賭けた苦闘を描く、戦場の物語である。
艦長 ユルゲン・プロホノフ 羽佐間道夫 内海賢二 大塚明夫
ヴェルナー少尉 ヘルベルト・グレーネマイヤー 池田秀一 野沢那智 堀内賢雄
機関長 クラウス・ヴェンネマン 小林恭治 樋浦勉 金尾哲夫
第一当直士官 フーベルトゥス・ベンクシュ 松本大 津嘉山正種
第二当直士官 マルティン・ゼメルロッゲ 桑原たけし 鈴置洋孝
一等航海士 ベルント・ダウバー 西尾徳 池田勝
ヨハン アーウィン・レダー 池田勝 青野武
ウルマン少尉 マルティン・マイ 岸尾大輔 塩沢兼人
ヒンリッヒ ハインツ・ヘーニッヒ 緒方文興
兵曹長 ウーヴェ・オクセンクネヒト 遠近孝一 千田光男
アリオ クロード=オリバールドルフ 大友龍三郎 郷里大輔
ピルグリム ヤン・フェダー 山中一徳
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