リスボンに誘われて
リスボンに誘われて [DVD] |
スイスのベルンにある高校で、古典文献学を受け持つ57歳の教師ライムント・グレゴリウス(ジェレミー・アイアンズ)は、ラテン語とギリシア語に精通する知性と教養に溢れた人物。チェスの名士で、同僚や生徒からも畏敬される存在だった。5年前に離婚してからは独り暮らしで、平凡な毎日の繰り返しだったが、大きな不満もなく過ごしていた。ところがある嵐の朝、その人生は大きく変わることとなる。学校へ向かう途中、吊り橋から飛び降りようとした赤いコートのポルトガル人女性を助けた彼は、彼女が残した一冊の本に目を通す。そこに綴られた一言一句に、ライムントの魂は大きく揺さぶられる。本に挟まれていた切符を届けるために駅に走ると、何かに取りつかれたように衝動的にリスボン行きの夜行列車に飛び乗る。リスボンに到着して真っ先に訪ねたのは、本の著者アマデウ・デ・プラド(ジャック・ヒューストン)の家。さらにその妹や親友を訪ね歩くにつれて、若くして亡くなったアマデウの人生が徐々に明らかになる。独裁体制下の激動の日々を生きた彼の誇りや苦悩、レジスタンスの同志との友情と裏切り、生涯を賭けた情熱的な恋……。アマデウの人生を辿るその旅は、ライムント自身の人生を見つめ直す旅でもあった。そして遂に、アマデウが本を著した本当の理由に辿り着くが……。
ライムント・グレゴリウス ジェレミー・アイアンズ
エステファニア メラニー・ロラン
アマデウ・デ・プラド ジャック・ヒューストン
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帰ってきたヒトラー
帰ってきたヒトラー 上 (文庫ウ 7- 1)[本/雑誌] (文庫) / ティムール・ヴェルメシュ/著 森内薫/訳 |
2012年に発表した風刺小説である。現代のドイツに蘇ったアドルフ・ヒトラーが巻き起こす騒動を描く。ドイツではベストセラーになり、映画化されている。
ヒトラーに対する数々の肯定的な描写から物議を醸したが、ヴェルメシュ自身は、ヒトラーを単純に悪魔化するだけではその危険性を十分に指摘できないとし、リアルなヒトラー像を表現するためにあえてその優れた面も描き出したと述べている。
1945年に自殺したアドルフ・ヒトラーは、自殺直前の記憶を失った状態でベルリンの空き地で目を覚ます。ヒトラーは戦争指導に戻るため総統地下壕に向かおうとするが、ベルリンの人々が自分を総統と認識していないことに疑問を抱く。ヒトラーは情報を得るために立ち寄ったキオスクで、自分がいる時代が2011年のベルリンであることに気付き衝撃を受け、空腹と疲労が重なりその場に倒れ込んでしまう。
倒れ込んだヒトラーは、キオスクの主人に介抱され目を覚ます。キオスクの主人はヒトラーを見て「ヒトラーそっくりの役者かコメディアン」だと思い込み、「店の常連の業界人に紹介するから、しばらく店で働いてくれないか」と頼み込んだ。地位も住処も失ったヒトラーは、生活の糧を得るため仕方なくキオスクで働き始めるが、数日後、キオスクの主人に紹介されたテレビ番組制作会社のゼンゼンブリンクとツヴァツキのスカウトを受け、コメディアンとしてトーク番組に出演することになる。ヒトラーはトーク番組でトルコ人を罵倒する演説を打つと、その映像がYouTubeにアップロードされ、一躍人気コメディアンとなる。ヒトラーはその後、タブロイド紙との騒動や極右政党への突撃取材など社会の反響を巻き起こし、ドイツで最も有名なコメディアンとなる。
ヒトラーは自分の人気を「ナチズムを支持する国民の声」と解釈し、再び政界に進出することを考え事務所探しを始める。しかし、ヒトラーは「ドイツを冒涜した」としてネオナチから襲撃を受け重傷を負う。襲撃事件が報道されると、社会はヒトラーを「ネオナチの暴力に立ち向かうヒーロー」として持てはやし、政界からは与野党問わず入党依頼が舞い込んで来た。ヒトラーは療養先の病院で社会の動きを見つつ、司会を任された新番組の構想と選挙運動の準備を進めていた。
アドルフ・ヒトラー
ナチス・ドイツの総統。1945年の自殺後に2011年のドイツにタイムスリップしてくる。
持ち前の知能の高さから、自分がタイムスリップした事実とドイツの戦後の歴史を理解し、再び政界復帰を目指す。
カルメン・ベリーニ
テレビ番組制作会社・フラッシュライト社の女性副社長。ヒトラーの才能を見込み、専属コメディアンとして採用する。
会社の実質的な経営を任されており、ヒトラーからも手腕を認められている。
ヨアヒム・ゼンゼンブリンク
フラッシュライト社の社員。ヒトラーをコメディアンとしてスカウトする。
種々の能力には優れているが、問題が起きると責任回避に腐心する性格で、ヒトラーからは「小心な中間管理職」と思われている。
フランク・ザヴァツキ
フラッシュライト社の社員。ヒトラーのトーク(演説)に感激し、ヒトラーの番組作りに積極的に協力する。
下巻終盤でクレマイヤーと結婚する。
ヴェラ・クレマイヤー
フラッシュライト社の女性社員。ヒトラーの秘書として事務処理を担当する。ヒトラーからは「ユンゲの代わり」として重宝されている。
ゴシップ騒動やユダヤ人の祖母からの叱責に葛藤する。
アリ・ジョークマン
フラッシュライト社所属の人気コメディアン。エスニックジョークを得意とし、トーク番組〈クラス・アルター〉の司会を務めている。
番組にゲストとして出演したヒトラーに人気を奪われたため、ヒトラーのことを煙たがっている。
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ミスター・モーガンズ・ラスト・ラブ
ドイツ公開、2013年8月22日。日本未公開。『マーサの幸せレシピ』のサンドラ・ネットルベック監督がおくるロマンス・ドラマ。妻を亡くし1人なった老人と、若く美しいダンスインストラクターの女性の触れあいを描く。アメリカの大学教授を引退し、パリで暮らしているモーガン(マイケル・ケイン)。彼は3年前に愛妻を亡くし、孤独な1人暮らしを送っていた。暇を持て余してダンス教室へ通い始めたモーガンは、そこで自分の半分以下の年齢の若く美しい女性ポーリーン(クレマンス・ポエジー)と出会う。2人は何か通じ合う物を感じるが、それは愛でもプラトニックでも何でもないとても不思議なものだった。次第に心を通わせてゆく2人。しかし、モーガンは自分の息子や娘にも言えない、ある秘密を抱えていた・・・。
マイケル・ケイン
クレマンス・ポエジー
ジェーン・アレクサンダー
フレッド・フックス
ジリアン・アンダーソン
ディーター・ラップ
ジャスティン・カーク
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ザ・ドア 交差する世界
ザ・ドア 交差する世界 [ マッツ・ミケルセン ] |
二つの時間をつなぐ扉― 男が選ぶのは、過去か、未来か?
自身の不倫中に娘を事故で亡くしてし、妻にも愛想を尽かされ全てを失った画家ダビッド。
自暴自棄になり自殺を試みたある日、彼は不思議な扉を発見する。
それはなんと、娘を事故で失ったあの日へとつながっていた。
まさかと思いながらもダビッドは、必死の思いで扉の向こう側の娘を事故から救い出すことに成功する。
しかし、ホッとしたのも束の間、彼を不審者だと思い襲いかかってきた人物ともみ合いになる。
そして必死で抵抗したダビッドは、勢い余って相手を刺し殺してしまう。
その相手はなんと、もうひとりの自分だった。
激しく動揺するダビッドだったが、彼の頭にふと、ある考えがよぎる。
「自分はこの世界で殺した<自分>に成り代わって、娘と、家族とともにもう1度やり直せるのではないか?」
しかし、そんな彼の姿を監視している一人の人物が・・・果たして、ダビッドを待ち受ける運命とは?!
マッツ・ミケルセン
ジェシカ・シュワルツ
ヴァレリア・アイゼンヴァルト
トーマス・ティーメ
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