パレルモ・シューティング
パレルモ・シューティング Blu-ray [Blu-ray] (2012/02/25) カンピーノ、ジョヴァンナ・メッゾジョルノ 他 商品詳細を見る |
2008年、ドイツ フランス イタリア合作。
ヴェンダースとデニス・ホッパー、最後のコラボレーション。
フィルムからデジタルへと変容する映画の未来を見つめる、愛のまなざしと共に。
90 年代からゼロ年代の多くをアメリカで過ごしたヴィム・ヴェンダース。『アメリカ、家族のいる風景』でアメリカ映画に別れを告げ、遂にヨーロッパへと帰還した。ヨーロッパのみで撮影した長編映画は、『時の翼にのって/ファラウェイ・ソー・クロース』以来となる。本作では初めて自らの生まれ故郷であるデュッセルドルフを撮影したのをはじめ、35ミリ、16ミリ・フィルムを駆使しての撮影(ドイツのシーンは35ミリ、パレルモのシーンは16ミリ)、それをデジタル変換して大胆にCG処理を行うなど、自己や映画の終わりと始まり、死と再生がメインテーマとなって展開する。
主人公のフィンはアート写真からモード写真まで手がける世界的に成功した写真家。彼の写真はデジタル処理によって「現実」を組み替えることでまったく新しい世界を作り出す。
あるときフィンが車を運転しながら風景を撮影していると、ある男の姿を偶然写真に収めてしまう。同時に彼の車はコントロールを失い危うく大事故を引き起こすところ。フラフラと車から抜け出し、パブに立ち寄ると、そこでも彼はまた不思議な体験をすることになる……
そしてフィンは旅に出る決意をした。行き先はパレルモ。しかしそこでは執拗に彼を追い、矢で付け狙うミステリアスな男に悩まされることになる。そしてもうひとり、この街で魅力的な人物と出会う。街の美術館にある巨大な壁画『死の勝利』の修復を行うフラヴィアだ。彼女もまた過去の出来事から「死」に取り憑かれた人物だった。
主人公につきまとう「死」を体現したのはデニス・ホッパー。2010 年にこの世を去った彼の遺言とも言える、生きている者たちへ向けての振る舞いに注目したい。
カンピーノ
ジョヴァンナ・メッゾジョルノ
デニス・ホッパー
ルー・リード
ウド・ザメル
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