マルサの女
港町税務署のやり手調査官・板倉亮子は、管内のパチンコ店の所得隠しを発見したり、老夫婦の経営する食品スーパーの売上計上漏れを指摘するなど、地味な仕事を続けている。そんなある日、実業家・権藤英樹の経営するラブホテルに脱税のにおいを感じ、調査を行うが、強制調査権限のない税務署の業務の限界もあり、巧妙に仕組まれた権藤の脱税を暴くことができずにいた。
そんな中、亮子は強制調査権限を持つ国税局査察官(通称「マルサ」)に抜擢される。女性らしい視点から着任早々に功績をあげ、やがて仲間からの信頼も得るようになった亮子。ある日、権藤に捨てられた愛人・剣持和江からマルサに密告の電話が入る。亮子は税務署員時代から目をつけていた権藤の調査を自ら進んで引き受ける。亮子の努力が実を結び、権藤に対する本格的な内偵調査が始まる事になった。暴力団、政治家、銀行がからんだ大型脱税という「巨悪」との戦いが始まった……
板倉亮子:宮本信子
港町税務署員からマルサに異動。仕事一筋でプロ意識が強く、激務であるマルサへの異動辞令をもらって狂喜乱舞する。「ダイちゃん」という5歳の息子をもつシングルマザー。レストランで目が合った赤ちゃんに笑いかけたり、権藤の子育ての相談にのったりするなど、やさしい一面も見せる。トレードマークはおかっぱ頭に寝癖、そばかす。愛車はホンダ・Z(初代)。
権藤英樹:山崎努
ラブホテルの経営者。ラブホテルでは領収書をもらう客がなく、売り上げの除外が容易であることを利用し、巨額の脱税をしている。あくどいほどの金儲けを行う一方で、息子を溺愛する父親であり、亮子と同様、人間味のある人物として描かれている。
花村:津川雅彦
マルサにおける亮子の直属の上司。統括官。
伊集院:大地康雄
マルサにおける亮子の同僚。その容貌から「マルサのジャック・ニコルソン」の異名がある。強制調査の際、久美の部屋に踏み込み、架空名義の預金口座用の印鑑を大量に発見する。
金子:桜金造
マルサにおける亮子の同僚。ホームレスになりきって権藤のラブホテルの前で張り込み中に、警察官に職務質問され、不審者として連行されてしまう。密行調査なので身分を明かせず、花村がもらい下げに行き、ようやく釈放される。
剣持和江:志水季里子
権藤の愛人。権藤に捨てられた事を根に持ち、マルサへ権藤の脱税を密告する。
鳥飼久美:松居一代
権藤の新しい愛人。権藤のラブホテルの売り上げ計算書を毎朝ゴミ収集車に出し、脱税を隠蔽する片棒を担ぐ。
石井重吉:室田日出男
権藤が経営するラブホテルの社長。権藤のブレーン。
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