おとし穴
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2人の炭鉱夫A、Bは、Aの幼い息子を連れて、きついヤマから逃げ、百姓をだまして飯にありつきながら、一軒の労働下宿(宿泊をかねた私設職安)にたどり着いた。さっそくAとBは港の荷役の仕事をした。労働下宿の主人は、Aと1枚の写真と見比べ、次の仕事先を斡旋した。その写真はAとBが百姓の土地で炭が採れるふりをしていた時に、サラリーマン風の謎の男Xに隠し撮られたものだった。Aは渡された略図を手に息子と指定された場所へ向かった。駄菓子屋の女に道を聞き、陥没湖沼のそばを歩いていたAは、背後から近づいた男Xに突然ナイフで刺殺された。息子はその時ちょうど草むらで蛙を捕まえていた。一部始終を目撃していた駄菓子屋の女は男Xに口止め料を渡され、虚偽の供述をするように威圧された。
死んだAの体から幽霊のAが分離した。駄菓子屋の女は交番に行き、Xの言った通りの虚偽の目撃談を話し、犯人は右耳の上にハゲがあると言った。憤慨しながら事件の現場検証を見ているAの幽霊に、同じ幽霊の身の見知らぬ男が声をかけた。真相を知りたがるAに見知らぬ男は、「知れば知るほどつらさが増すばかりだ」と言うが、Aは新聞記者とカメラマンの跡を追った。記者らはAが平山炭坑の第二組合の委員長・大塚と瓜二つなのを知り、第二組合長が替え玉を使い、犯人を右耳の上にハゲがある第一組合副委員長・遠山に見せかけた犯行かと考えた。自分が記者に疑われていると思った大塚は、容疑者の遠山が駄菓子屋の女の目撃証言を変えさせるのではないかと考え、遠山に電話し、真相を確かめるために2人で駄菓子屋へ行こうと提案した。
先に駄菓子屋へ着いた大塚が店の女の死体を発見した。女は巡査と愛撫中に店にやって来た男Xに殺されていたのだった。脅えた巡査は裏口から逃げていた。大塚を見てAの息子は、「とうちゃん…」と声をかけるが、大塚が近づくと逃げ去った。一方その時、遠山も駄菓子屋に着き、店の中で狼狽している大塚を覗き見た。大塚は遠山に女殺しの犯人呼ばわりをされ、遠山の罠にはめられたと思った。2人はその場で取っ組み合いの喧嘩となり、沼に捨てられてあったナイフを掴んだ遠山は大塚を刺し、大塚は遠山の首を絞め、2人とも死んだ。その一部始終をAの息子は見ていた。2人の死体を男Xが確認し、手帳に何かをメモした。それを見ていた幽霊のAと駄菓子屋の女は、「あんた、誰じゃ?!」、「なんで、うちは殺したんね!」と男Xに叫び、スクーターで去ってゆく男Xを、茫然を見送った。Aは、「ああ、腹のへったァ…」と、しゃがみこんですすり泣きはじめた。Aの息子は、父親に似ている大塚の死体の肩先をつついていた。やがてAの息子は、駄菓子屋のお菓子をポケットにつめ込んで、泣きながらそれをかじり、何かを断ち切るように駆け出して行った。
坑夫A:井川比佐志
坑夫の息子:宮原カズオ ※ロケ地元民の坑内夫・宮原義男の長男(小学2年生)
坑夫の仲間B:大宮貫一
男X:田中邦衛
第二組合長・大塚:井川比佐志
第一副組合長・遠山:矢野宣
駄菓子屋の女:佐々木すみ江
百姓:松尾茂
巡査:観世栄夫
記者:佐藤慶
カメラマン:金内喜久夫
労働下宿の主人:松本平九郎
そのおかみ:奈良あけみ
見知らぬ男(幽霊):島田屯
第二組合員:袋正
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舞台は瀬戸内海に面した広島県備後市(市名は架空の名称)。高度経済成長時代の1962年(昭和37年)、運送会社に勤務する28歳のヤスは愛妻・美佐子の間に息子・アキラが誕生し、生涯最高の喜びに浸っていた。美佐子とともにアキラの成長を見守り、幸せな日々を過ごしていたが、ある日、ヤスが連れて行った仕事場でアキラを庇った美佐子が事故死してしまう。ヤスはその日から幼くして父親に捨てられた悲しみと美佐子を亡くした後悔を乗り越えながら、アキラを不器用ながら真っ直ぐに育てていく。
市川安男(通称 / ヤス) - 堤真一(幼少時:矢部光祐)
たえ子(小料理屋の女将) - 小泉今日子
市川アキラ(旭・ヤスの一人息子) - 池松壮亮(3歳:田中奏生、12歳:今井悠貴)
照雲(住職) - 古田新太
市川美佐子(ヤスの妻) - 西田尚美
葛原(ヤスの仕事仲間) - 塚地武雅(ドランクドラゴン)
萩本(瀬戸内通運課長) - 徳井優
ヤスの父親 - 平田満
海雲(照雲の父) - 神山繁
伊達酒造社長 - 達川光男
山本(少年の父親) - モロ師岡
泰子(たえ子の娘) - 岡本あずさ
尾藤(社長) - 及川いぞう
幸恵(照雲の妻) - 谷川清美
アーティスト - 日比野克彦
島野昭之(ヤスの異母弟) - 小市慢太郎
小林編集長(アキラの上司) - 光石研
ちかみれい
由美(アキラの妻) - 山路梨瀬
健介(由美の連れ子) - 西村亮海
出版社の受付嬢- 高畑こと美
司会者 - 泉希衣子
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