カレ・ブラン
カレ・ブラン [Blu-ray] (2013/11/06) サミ・ブアジラ、ジュリー・ガイエ 他 商品詳細を見る |
自ら袋に入る者に 生きてる価値はない。
<社畜>と<家畜>の「すばらしい新世界」を映す、非情と絶望の近未来ディストピアSF。
★2011年フランス映画批評家協会賞受賞作品★
『THX1138』『時計じかけのオレンジ』の遺伝子を受け継いだ近未来・暗黒譚。
社畜とは、属する組織の中で、その組織におけるルールに忠実に、一切の疑問を持たずに行動をする人間。その組織における権力や威力のあるものに依存し、その従属度合いに比例して畜度を増す。そこには倫理、道徳、モラルは存在せず、権威の価値観がすべてであり、善と悪の判断が完全欠如する。簡単に言えばロボットと同じだが、権威側からとらえれば生物的に人間であるのでロボットより細かい指示ができる分都合が良い。社畜が生まれ、培養される背景にあるものは徹底した管理・統制と、社畜化する側の生物学的な弱さ。要するに社畜は家畜の一種であり、従属する組織内でのみエグゼクティブになれる可能性を秘めた、完全に麻痺したモルヒネ漬け人間ということである。『カレ・ブラン』は管理の行く末を厳しい世界にとらえ、その環境における夫婦愛と、人間性の保持による大きな希望を提示する。また明確に「権威」を登場させず、「麻痺した人間=社畜、家畜」と、「気づいた者」を登場させることで、家畜化の原因は外的なものではなく個々の人間の意識にあるということを訴えている。 監督はパリ生まれの当時44才、本作で長編映画デビューを果たし、そして2011年フランス映画批評家協会賞に輝いた驚異の新鋭、ジャン=バティスト・レオネッティ。ヨーロッパ各国各都市に入念なロケハンを敢行し、直線的なコンクリート建築に象徴される現代都市、その灰色の風景を自らのイメージする暗黒感に満ちた未来社会として表現。VFXを一切使用せず、冷徹なカメラ・アイで切り取った現代と地続きのディストピア、その非情と絶望のヴィジョンは、権威にすがる真の「生物学的弱者」をあぶり出す。 本国フランスのレヴューや世界各国の映画祭では、自らのヴィジョンに忠実かつ恐れを知らぬ新人監督の映像表現に、多くの熱狂的な賛辞が寄せられた。しかし過度な流血やセックス、薬物描写がないにもかかわらず、「精神的暴力の提示」を理由にR指定を受け、フランスでは数館しか上映されていない。
サミ・ブアジラ
ジュリー・ガイエ
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きみがぼくを見つけた日
きみがぼくを見つけた日 [Blu-ray] (2010/11/03) レイチェル・マクアダムス、エリック・バナ 他 商品詳細を見る |
雪の日に母親が運転するワゴン車に乗っていた6歳のヘンリーは、スリップ事故の衝撃を受けたとき自分に何が起こったのか理解できなかった。車外に立ちつくす幼いヘンリーの目の前に1人の青年が現れ、いずれ理解できるときが来るだろうと告げ消えていった。美術を専攻するクレアは図書館へ資料を探しにやって来た。その図書館で働くヘンリーを見つけたクレアは彼にとても親しげに話しかける。クレアにとってヘンリーは運命の人だった。しかしヘンリーはクレアに会った記憶がない。その夜クレアはヘンリーを食事に誘い、6歳のときから彼を知っていたことを告げる。クレアはいつヘンリーに出会ったのかを、日記に刻銘に記していた。自分の特殊な能力を知っていたヘンリーは、自分の未来と彼女の過去が、そしてお互いの家族の運命が複雑に絡みあっていることに気がつく。クレアは自らの愛で、必死に人生を築こうと努力するのだが…。
クレア:レイチェル・マクアダムス(吹替:園崎未恵)
ヘンリー:エリック・バナ(吹替:てらそままさき)
クレア(幼少時):ブルックリン・プルー
リチャード(ヘンリーの父):アーリス・ハワード(吹替:沢木郁也)
ゴメス(ヘンリーとクレアの友人):ロン・リビングストン(吹替:永井誠)
ケンドリック博士:スティーヴン・トボロウスキー(吹替:二又一成)
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海と大陸
海と大陸 [DVD] (2013/11/08) フィリッポ・プチッロ 商品詳細を見る |
地中海に浮かぶリノーサ島。
そこに暮らす20歳のフィリッポは、代々漁師をやってきたプチッロ家の一人息子。
父親を2年前に海で亡くし、今は70歳になる祖父エルネストと共に海に出ている。
衰退の一途を辿る漁業から観光業に転じた叔父のニーノは、船を廃船にし、老後を楽しむべきだとエルネストを諭すが、エルネストは聞く耳を持たない。
また、母ジュリエッタは、息子を連れて島を離れ、息子とふたり新たな世界で人生をやり直したいと思っている。
フィリッポはそんな中で自分の進む道が見えなくなっていた。
夏になり、島は観光客で溢れ活気づく。
一家は家を改装し観光客にレンタルし、自分たちはガレージで生活することにする。
貸し出す客はマウラ、ステファノ、マルコに決まり、同世代の3人組との交流に、フィリッポも浮き足立つ。
ある日、いつものように漁に出ていたエルネストとフィリッポは、アフリカからボートに乗ってやってきた数人の難民を助け、その中に居た妊娠中のサラとその息子をガレージに匿うのだが…。
フィリッポ・プチッロ
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アルカナ
アルカナ [DVD] (2014/02/04) 土屋太鳳、中河内雅貴 他 商品詳細を見る |
謎の連続大量殺人事件を追う刑事・村上(中河内雅貴)は事件現場で記憶を失った少女・マキ(土屋太鳳)に出会う。
マキは、事件の被害者である<死者たちの苦しむ声>に導かれて、気づけば事件現場にいたという。
しかし、凄惨な事件現場の唯一の生き残りとしてマキは容疑者となってしまう。幼いころから<不思議な現象>に悩まされてきた村上だけがマキの言葉を信じ始めた矢先、再び事件が起きる。
「事件は<分身>が関与している―。」未解決事件を扱う警視庁刑事部捜査共助課二係・通称“お宮係り"が事件を追う村上達の前に現れた。そして、<人間>が分裂し生まれた、もう一人の自分<分身>が本体である人間を襲っているというのだが…。
事件を追う村上と死者の声を伝えるマキ、そして、もう一人のマキを追うお宮係り。全てが揃ったとき、<人間>と<分身>の壮絶な戦いが待っていた…。
土屋太鳳
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Kaito
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蜷川みほ
山口祥行
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