ブレインデッド
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ピーター・ジャクソンは、スプラッタがこっけいだとすれば、過度のスプラッタは理性を失うということを証明している。不幸な主人公が、足首の高さくらいまでの血と内臓の海を、持ち運びできるクイジナート(フードプロセッサー)のように芝刈り機を振り回しながら歩くラストシーンになると、観客は笑い叫ぶか、吐き気を催すかどちらかだろう。ティモシー・バルムが演じるマザコンのシャイな青年ライオネルをかわいがる母親(エリザベス・ムーディ)は、謎の病気となって体が腐り始める。母親は死んだがゾンビとなり、彼女が噛みついた人間は皆、人肉を食うゾンビとなった。ライオネルは母親を近くにかくまおうとするが、犠牲者は増え続け、恐喝者であるライオネルの伯父(不気味でセクシーなイアン・ワトキン)が、彼らの家に人を送り込んだことで最悪の事態となる。やって来た人は生きたオードブルとなり、ライオネルとガールフレンドのパキータ(可憐なダイアナ・ペニャルヴァー)のところに、腹を空かせたゾンビの一団となってやって来た。ニュージーランドのホラーの巨匠ジャクソンは、ただれる顔面や腐敗した体をディナーで食べるという驚くべきシーン、ライオネルが葬儀の間、人肉に飢えている母親を落ち着かせようとしているこっけいな姿、そしてゾンビとなった母親と自由になったライオネルとの間のフロイト的な関係など、あらゆる側面からこの真の怪奇映画を作り出した。ユーモアのセンスがあるホラーか、ホラーのセンスがあるコメディーが好きならば、ぜひタブーに満ちた血の海を進んで欲しい。
ティモシー・バルム
ダイアナ・ペニャルバーム
エリザベス・ムーディ
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