ミステリー・メン
メール便発送可・グレッグ・キニア・クレア・フォーラニ・ジェフリー・ラッシュ・ベン・スティ... |
スーパーヒーローの世界にも階級制度があったらビックリ? スーパーマンやバットマン、スパイダーマンといった大物がひしめくなか、脇を固めているのはどんな連中? スターにもなれず、世界の裏方だけを務めているヤツらって?
『ミステリー・メン』の原作は、ダークホース・コミックスで断続的にヒットを飛ばしてきたシリーズもののヒーロー・コミック。まさに隠れたヒーローがなんとか大注目されようと苦戦し、ひたすら頑張る作品だ。悪党に一矢報いるため、そしてチャンピオン・シティで名を上げるため、ミスター・フューリアス(ベン・スティラー)とショベル・マン(ウィリアム・H・メイシー)、ブルー・ラジャ(ハンク・アザリア)という3人のB級ヒーローは戦いを続ける。だが、3人にとって道は険しい。見かけ倒しのキャプテン・アメイジング(グレッグ・キニアが、とにかくスゴい演技を見せている)は、お寒いアイデアをあれこれとひねり出し、陰陽パワーお墨付きの商品を売りさばいていた。いつも怒り狂ってばかりのミスター・フューリアスにしても、なぜか緑色の服を着ているブルー・ラジャにしても、本人たちに言わせれば「すべてタイミングの問題」だった。しかしキャプテン・アメイジングが大悪人カサノヴァ・フランケンシュタイン(ジェフリー・ラッシュ)にさらわれてしまい、とうとうB級ヒーローが大ブレイク。いまこそ、寄せ集めの英雄たちがチャンピオン・シティを救うときだ。
驚くほど芸達者にコメディーを演じる俳優陣と、微に入り細にわたるおバカっぷりも功を奏し、『ミステリー・メン』はクライマックスへ向けてじたばた、あたふたとヨロメキながら進んでいく。ところどころに気の利いたパロディが光る一方、ひどく稚拙なところもあって、本作品は文字通り、王道から外れて分岐点に座り込んでしまったような映画だ。それでもなお、痛烈にスカした勘違い野郎ミスター・フューリアスと、新入り正義の味方“ボーラー”(ジャニーン・ガロファロー)が冴えており、どのシーンも抱腹絶倒の嵐。ボーラーの秘密兵器は、死んだ父親の頭を入れたボーリングの球というのだから……。ふたりのやりとりに、凶暴でおかしな化学者や、そっけなくもイイ壊れ加減のショベル・マン、愛嬌たっぷりのブルー・ラジャ(この役でハンク・アザリアは、ついにコメディアンとしての才能を発揮する機会を得た)が加わり、滅茶苦茶にトボけた暴走が始まる(ただしガソリンは半分しか入っていないのだが)! とてつもなく豪華なキャストは最高級車に匹敵する。このほか、マヌケな正義の味方には、武器設計者(トム・ウェイツ)や、お約束のかわい子ちゃんウェイトレス(クレア・フォラーニ)、世界最強のおならが武器のスーパーヒーロー“スプリーン”(ポール・ルーベンス)も加わっている。
グレッグ・キニア
ベン・スティラー
ジェフリー・ラッシュ
レナ・オリン
【映画】 【動画】 【洋画】 【邦画】 【ドラマ】
映画→ 動画→ 洋画→ 邦画