バロン
バロン [Blu-ray] (2010/05/26) ジョン・ネビル、ユマ・サーマン 他 商品詳細を見る |
1989年のテリー・ギリアム監督による映画。日本での公開は1989年6月。
18世紀後半の「知性の時代」、ドイツはトルコ軍の攻撃に晒されていた。指揮官のホレィシオ・ジャクソン参謀長は、論理と科学を是とする一方で、自分の命令に逆らう部下を次々と処分していた。廃墟の中に建つ劇場では、ヘンリー・ソルト一座による『ミュンヒハウゼン男爵の冒険』が興行されていたが、突然本物のバロンを名乗る老人が乱入。彼は、今回の戦争の原因は自分にあると主張し、そのいきさつを語りだした。エジプト旅行の帰途、彼はサルタンからトカイワインを振舞われたが、「1時間でこれよりも素晴らしいワインをウィーンから取り寄せる」という賭けに挑む。辛くも勝利し、1人で持てるだけの財宝を得た彼だったが、怪力のアルブレヒトが宝物庫の宝物を全部持っていってしまったため、サルタンは伯爵の首を狙っているのだという。
老人が回想していたところにトルコ軍の砲撃が始まり、劇場にも直撃する。老人は負傷するが、一座の娘であるサリーに救われる。物語の続きを聞きたがるサリーだが、砲撃を再び始めたトルコ軍に老人は反撃を決意。臼砲の砲弾にしがみつき、トルコ軍の砲弾に飛び乗りサリーの元へ戻って来た。ヘンリーから嘘つき扱いされる老人だが、砲撃におののいた一座の女優に頼られた老人は町を救うと宣言。女たちの下着を集め、巨大な熱気球を作らせた。援軍を呼ぶべく、熱気球で町から脱出したバロンだったが、気球には密かにサリーも乗っていた。2人はバートホールドのいる月へと向かう。
砂漠の中にある月の国に到着した2人は、創造主を名乗る頭と下品な体の月の王に翻弄されながらも、20年前に幽閉されたきり記憶喪失となっていたバートホールドを連れ出し、バロンを慕う月の女王と彼を倒そうとする王の体、手中に収めようとする王の頭の猛追をのがれ、月を脱出する。月を脱出した一行はエトナ火山の火口に落下。剣から核兵器まであらゆる武器を製造しているバルカンのもてなしを受け、メイドとして働いていたアルブレヒトと再会。しかし、バロンはバルカンの妻ヴィーナスとのダンスに夢中になって街のことを忘れてしまう。さらに、ヴィーナスにキスしたことでバルカンを怒らせてしまう。マグマに放り込まれた一行は、そのまま地球の反対側に飛ばされて海上に浮上。島を見つけるが、その正体は巨大な魚で一行は飲み込まれてしまう。船の墓場と化した魚の腹の中で、バロンはアドルファスとグスタバスに会うが、2人は長く魚の中にいたために老いてしまい、バロンも打ちひしがれてカード仲間に入ってしまう。そこへ、バロンの愛馬ブケパロスが現れた。勇気付けられたバロンは嗅ぎタバコをばら撒いて一行と共に魚から脱出、町への帰路に就く。果たしてバロンとその家来達、そしてサリーは町を救い出すことができるのか?
ジョン・ネヴィル
サラ・ポーリー
エリック・アイドル
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