寒椿
寒椿 [ 西田敏行 ] |
昭和初期の高知を舞台に、親の借金のかたに芸者に売られた少女の波乱万丈な生き様を描いた珠玉の人間ドラマ。主演の南野陽子が体当たりの演技で挑んだ意欲作。
昭和初期の土佐高知の色街を舞台に、男女が織りなす愛と侠気の世界を描く、宮尾登美子原作の映画化。脚本は那須真知子が執筆。監督は降旗康男。(1992)
昭和2年、21歳の貞子は女衒の岩伍に買われ、高知の妓楼『陽暉楼』へ身売りされる。永年の女衒稼業を続ける岩伍は、これまで一度も身売りされる娘やその親に同情したことはなかったが、貞子の初々しさには何か心にひっかかるモノがあった。早速「牡丹」という源氏名が付けられた貞子は、女将のみねのもとで芸事の特訓をさせられる。岩伍は先ず一安心だった。苦界といっても『陽暉楼』なら、それなりの格式もあり客質も上等だ。牡丹も慣れぬ世界で始めは苦労するだろうが、愚にもつかない父親と暮らすよりは幸せ になるだろうと、岩伍はこの商売をしてきて初めて心の安らぎを感じる。だが、その一方で岩伍の妻・喜和は、若い娘の身を売買する夫の商売が心痛で、息子の健太郎を連れて家出をしてしまうのだった。
西田敏行
南野陽子
高嶋政宏
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