うる星やつら3 リメンバー・マイ・ラブ
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学校の図書室で、ラムはしのぶから「結ばれる男女は赤い糸で結ばれている」という言い伝えを小耳にする。「うちもダーリンと結ばれてるっちゃ」とはしゃぐラム。学校の帰り道、新設の遊園地「友引メルヘンランド」が出来た事を知ったラムは早速あたるとデートへ向かう。遊園地には、妖怪や宇宙人とおぼしき者でごった返していた。メガネらラム親衛隊、藤波竜之介のそっくりさんまで現れた。一方、サクラや錯乱坊は、遊園地に漂う妖気に気が付いていたが、なぜか入園できない。
その遊園地のイベントで、あたるは手品師によってピンクのカバにされ、手品師と助手の女は姿を消してしまい、元の姿に戻れなくなる。サクラは、あたるに呪いがかけられているといった。その夜、犯人の手品師を発見したラムは、手品師を遊園地の鏡迷路へと追い詰めるが、亜空間に幽閉されてしまった。そこで手品師の正体である謎の少年「ルウ」と出会う。ルウは、あるゴミ捨て場で拾った不思議な光を放つガラス玉を拾い、超能力を得て時空を超え、幼年時代のラムに出会い惹かれていた。そしてラムに一緒に暮らすことを強要して来る。
一方現実の世界では、コタツネコが、ラムが遊園地へ男を追いかけて行ったのを見たという情報が入る。しかし遊園地を探るが手掛かりはなし、さらに遊園地にいた妖怪や宇宙人達はいなくなり、サクラいわく、妖気はあたるだけになっていた。 そして、弁天やラン達がラムの失踪とあたるがカバにされた理由を突き止める。それは過去に手違いのせいでラムの誕生会に出席出来なかった「樫の木森のオババ」が、『銀河系よろず呪い事引き受け組合』を利用し、逆恨みでラムに呪いをかけていたのだった。そしてその呪いは、事情を知ったオババがすぐキャンセルしたのだという。弁天達はその組合へ乗り込み、職員に事情を問いただした。呪いは手違いでキャンセルされず長年放置され、見事なまでに昇華していたのだった。
その後ラムのいない友引町に、微妙な変化が起こり始めていた。ラムのいない地球に用はないと、ランや弁天達は各々の故郷へ帰ってしまい、しのぶは怪力が出せなくなり、メガネは旅に出て、ラムの思い出を消し去ろうとした。やがて元の姿に戻ったあたるは、ラムがいない事につけ込み、喜々としてガールハントを続ける。そんなどこか虚無的な生活の中、あたる達は3年に進級。ある日ガールハントをしていたあたるはコーラの缶で手を切ってしまう。その手にはまるで「赤い糸」の様に引く血があった。あたるは忘れていたラムとのやり取りの日々を思い出し、ラムの存在の大切さに気付く。そこに突然現れたラーラという女と共に、消えたラムを探すために奮起。ラムが幽閉された「メルヘンランド」に向かい亜空間へと突入する。
亜空間に突入したあたるはラムと対面することができたが、呪いの力で姿形を変えラムと引き離されてしまう。しかし、ラムはどんな姿になろうとも必死にあたるを見つけようとする。ラムはあたるとの赤い糸を見つけ、糸をたどりその先にあたるを見つける。しかし、あたるの指には何本もの赤い糸がついているのだった。(しかし、あたるの左手の小指についている赤い糸は1本だけである)。ラムがあたるに(情けなさから)電撃を食らわせ、呪いは消滅した。同時に「ルウ」や「ラーラ」との記憶も消失し、これまでの時間もすべて失ってしまい、あたる達は「友引メルヘンランド」開園前日に戻っていた。
平野文
古川登志夫
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