耳をすませば
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読書好きの中学3年の月島雫は、父の勤める図書館へよく通うが、自分の読む本を全て先に借りて読んでいる「天沢聖司」の名前に気がつく。その天沢聖司が同級生だと知るのに時間はかからなかったが、天沢聖司のことが何かと気になる雫。
ある日、図書館への道で変な猫を見つけ、その猫を追いかける。猫は小さなアンティークショップ「地球屋」へ入っていき、雫は店で老人・西司朗と出会う。西老人は聖司の祖父で、彼は地下の工房でヴァイオリンを作っていた。聖司はヴァイオリン職人になるためにイタリアへ留学したいという夢を持っていた。
確固たる目標を持っている聖司に比べて、何をするべきかが分からない雫。雫は自分の夢を求め、物語を書き始める。
月島雫
声 - 本名陽子
主人公で、向原中学校3年生(漫画版は中学1年生)。14歳。性格は明るく友達も多いものの、家ではおとなしい。恋愛に鈍い。読書好きで、図書館や学校の図書室に頻繁に赴き、夏休みには本を20冊も読んでいる。夏休みに、図書館で読んだ本の図書カードに「天沢聖司」という名を見つける。その後天沢聖司と出会うが、聖司と自分の違いから「自分を試す」と言って映画タイトルと同じタイトルの物語を書き始めるが、この為学校の成績が100番ほど落ちて学年で276人中153位となり、家族と口論となるが、最終的には和解。徐々に聖司に惹かれていく。アニメ版では、聖司曰く「詩の才能がある」。
『猫の恩返し』は、彼女の書いた物語という設定である。
天沢聖司
声 - 高橋一生
向原中学校3年生で、西司郎の孫。15歳。才色兼備な美少年。読書も好きであり、雫のことは以前から図書カードで知っていた。雫に負けないために、何冊も本を読んでいた。ヴァイオリンを演奏できる。ヴァイオリン職人(原作では画家)になりたいらしく、中学卒業後は修行のために海外修行に出るつもり。徐々に雫が好きになり、最終的には告白した(映画ではプロポーズしている)。
作中、聖司が読んでいる本に『霧のむこうのふしぎな町』という作品があるが、これは後に宮崎がアニメ化しようとしたが叶わず、『千と千尋の神隠し』という形で作品化した、柏葉幸子著の実在する本である。
月島靖也
声 - 立花隆
雫の父。45歳。黒縁眼鏡をかけている。市立図書館勤務(原作では県立。アニメ映画版の貸出カードには原作と同じく「県立」と記載されている)。図書館司書として働いているが、本業は郷土史家である。
月島朝子
声 - 室井滋
雫の母。43歳。社会人学生として、大学院(修士課程)に通っている。現実主義者であり、雫と似ている。
月島汐
声 - 山下容莉枝
雫の姉。18歳。大学生。母が常に家にいるわけではないため、雫と2人で家事もこなす。しっかり者。美人で、スポーツ好きで活発的。原作と映画では、性格がかなり異なっている(映画版の性格は原作の母の性格に近い)。
フンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵
声 - 露口茂
西司郎がドイツからもらってきた猫の人形。通称バロン。雫が書いた物語の主人公。『猫の恩返し』にも再登場する。
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