空の神兵
落下傘部隊 敵中に降下する“空の神兵”の戦い |
渡辺義美監督、陸軍航空本部監修、日本映画社製作、1942年9月公開の国策を目的とした帝国陸軍全面協力によるドキュメンタリー映画(戦争映画)。「陸軍落下傘部隊訓練の記録」の副題の通り、帝国陸軍落下傘部隊(挺進団)に志願して入隊した兵士達が、一人前の落下傘兵として成長していく模様をナレーションを交え紹介する記録映画である。
映画は新米落下傘兵達が隊長から訓辞を受けるシーンからはじまり、まずマット体操基礎運動から落下傘の折りたたみ方や座学、屋内・屋外(落下傘塔)にての擬似降下訓練の実技、落下傘兵専用の降下服や鉄帽にジャンプブーツを支給されてからは、セットの輸送機搭乗口からジャンプする機胴体訓練に、実機に体験搭乗しての慣熟飛行訓練を踏まえてからの単独落下傘降下を修了。最終的に総合演習として部隊単位での降下に着地後の戦闘演習を完了するまでを描く。
なお撮影対象の将兵達は帝国陸軍落下傘部隊に所属する本物の落下傘兵で、劇中の訓練模様も実際の訓練内容であり、九七式輸送機(中島AT-2)や九四式拳銃・九九式短小銃・九九式軽機関銃・九二式重機関銃・九七式自動砲・一〇〇式火焔発射機・九四式三十七粍砲などの武器・兵器類も実物が登場している。
主題歌『空の神兵』(後述)も劇中合唱・インスト版が効果的に使用され、映画公開後さらに大ヒットした。
渡辺義実
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