クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲
昔懐かしいテレビ番組や映画、暮らし等が再現された「20世紀博」というテーマパークが日本各地で開催されていた。毎日付き合わされていい加減辟易しているしんのすけら子供達を尻目に、ひろしやみさえら大人達は、懐かしさに触れて20世紀博を満喫する。街中でも昔の自動車やレコード、白黒テレビといった古いものが売れるようになり、帰宅しても大人達は昔の懐かしい特撮番組やアニメ番組に取り憑かれたかのように夢中になる。ある晩、テレビで『20世紀博』から「明日、お迎えにあがります」という放送があり、これを見た大人達は突然人が変わったようになり、すぐさま眠りについてしまった。
翌朝、町中の大人達に異変が起こっていた。大人達は家事や仕事も忘れて遊びほうけ、子供達を無視していたのだ。しんのすけは困惑しながらも幼稚園に行くが、よしなが先生を初めとする幼稚園の先生たちも様子がおかしくなっており、しかも先生達はしんのすけの事を忘れてしまっていた。すると、街中に沢山のオート三輪(ダイハツ・ミゼット、ダイハツ・CO型)が「証城寺の狸囃子」の曲を流しながら現れた。それを見聞きした大人達(紅さそり隊ら高校生含む)は皆それに乗り込み、子供達を置き去りにしてどこかへ走り去ってしまう。
これは“ケンちゃんチャコちゃん”をリーダーとする秘密結社「イエスタデイ・ワンスモア」[1]による、大人を子供に戻して「古き良き昭和」を再現し、未来を放棄するという、恐るべき“オトナ帝国”化計画の始まりだった。
大人達は『20世紀博』のタワーから発せられる「懐かしいにおい」の虜になってしまったのだった。この「懐かしいにおい」とは、昔を知らない今の子供達には通用しないものであった。そして“オトナ帝国”化計画の矛先は、置き去りにされた子供たちにも向けられた。その日の夜、子供たちに投降を促すケンのメッセージがラジオから流れる。20世紀博からの迎えの車に乗れば親に会わせてやるが、来なかった子供は反乱分子とみなし、翌朝八時に一斉に捕えるという。だが親に会わせるというのは嘘で、実際には子供に「再教育」を施し、大人と同じように洗脳してしまおうとしていたのだ。
親に会いたいがためにほとんどの子供は迎えの車に乗っていった。だが、しんのすけ率いるかすかべ防衛隊はこれが罠かもしれないと考え、シロとひまわりを連れてカスカベのデパートへ隠れることにする。しかし翌朝、子供達を捕まえに来たイエスタデイ・ワンスモアの隊員や洗脳されたひろし達がデパートに現れ、かすかべ防衛隊は彼らに見つかり追われる事になってしまう。逃げた先のデパートの駐車場で幼稚園バスを見つけたかすかべ防衛隊は、バスを運転してデパートを脱出する。そして、イエスタデイ・ワンスモアの野望を阻止することを決意したかすかべ防衛隊は幼稚園バスで20世紀博に乗り込むが・・・。
野原しんのすけ - 矢島晶子
野原みさえ - ならはしみき
野原ひろし - 藤原啓治
野原ひまわり - こおろぎさとみ
風間くん - 真柴摩利
ネネちゃん - 林玉緒
マサオくん - 一龍斎貞友
ボーちゃん - 佐藤智恵
よしなが先生 - 高田由美
まつざか先生 - 富沢美智恵
上尾先生 - 三石琴乃
園長先生 - 納谷六朗
副園長先生 - 滝沢ロコ
かすかべ書店店長 - 京田尚子
中村 - 稀代桜子
隣のおばさん - 鈴木れい子
風間ママ - 玉川紗己子
ネネママ - 萩森子
マサオママ - 大塚智子
子供時代のひろし - 三田ゆう子
野原銀之助 - 松尾銀三
野原つる - 北川智絵
団羅座也 - 茶風林
ヒーローSUN - 神奈延年
怪獣役者 - 江川央生
ケン(イエスタディ・ワンスモア) - 津嘉山正種
チャコ - 小林愛
酒屋 - 岡野浩介
肉屋 - 大西健晴
蕎麦屋 - 鈴村健一
魚屋 - 児島ちはる
アナウンサー - 池本小百合
受付 - 宇和川恵美
案内係 - 工藤香子
隊員 - 伊藤健太郎
TVの声 - 関根勤、小堺一機
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