皇帝ペンギン
コウテイペンギンの1年間の生活を描いたドキュメンタリー調の映画。2005年製作フランス。リュック・ジャケ監督。上映時間86分。
第78回アカデミー長編ドキュメンタリー映画賞を受賞したのはアメリカ公開に際してオリジナルの『La Marche de l'empereur』を5分カット、俳優達による擬人化ナレーションを廃し、新たにモーガン・フリーマンによるドキュメンタリーとしてのナレーションをつけた『March of the Penguins』である。
極寒の南極に生きる皇帝ペンギンの生態をドラマチックに捉えたドキュメンタリー。父親、母親、そして生まれてきた子供たちそれぞれの心の声をナレーションで挿入するなど、動物ドキュメンタリーとしては踏み込んだ演出を織り交ぜつつ、過酷な大自然の中で生存していくための驚くべき行動の数々、そしてふと見せるユーモラスな仕草やヒナたちの愛らしい姿などが感動的に綴られていく。
冬が訪れようとしている南極大陸。海で平穏に暮らしていた皇帝ペンギンたちは、彼らの生誕の地で営巣地でもあるオアモック(氷丘のオアシス)へ向け、100キロもの距離を行進のごとく歩み始めた。そしてカメラは、目的地に辿り着き無事産卵したペンギンの夫婦たちそれぞれのやりとりを、つぶさに映し出していく。やがて、産卵を終えた母ペンギンは卵を父ペンギンに託し、エサを求めて再び海へと旅立つ。一方、父ペンギンは仲間同士で寄り添って温め合い、マイナス40度の寒さと激しいブリザードに晒されながら120日間も絶食状態で卵を守り、エサを待ち続ける…。
ロマーヌ・ボーランジェ(石田ひかり)
シャルル・ベルリング(大沢たかお)
ジュード・シトリュック(神木隆之介)
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