恋におちたシェイクスピア
恋におちたシェイクスピア 【Blu-ray ベスト・ライブラリー100】 (2011/06/22) グウィネス・パルトロウ、ジョセフ・ファインズ 他 商品詳細を見る |
ペストが蔓延し劇場の閉鎖が相次ぐロンドン。長いスランプから脱したウィリアム・シェイクスピアは『ロミオとジュリエット』の上演準備を行っていた。一方、芝居好きの資産家の娘ヴァイオラは、貴族との縁戚を望む両親のため、貧乏貴族のウェセックス卿との意に染まぬ結婚を前にしていた。ウェセックス卿は結婚の直後に、夫婦でアメリカの農園に移り住む計画を立てていた。当時の演劇では風紀上の問題があるとされて女性は舞台に立つことができず、女装した変声期前の男性俳優が女性を演じていた。ヴァイオラは男装してトマス・ケントと名乗り、劇団に潜り込んで、抜群の演技力でロミオの役を得る。ヴァイオラの男装はシェイクスピアの知るところとなるが、シェイクスピアはこれを黙認する。既婚者のシェイクスピアは以前から女性の姿のヴァイオラに恋しており、二人は決して結婚できぬ間柄と知りつつ、忍んで逢う仲となる(このとき、ある若い貴族の男性に贈ったとされるシェイクスピアのソネット「君を夏の日に喩えようか」がヴァイオラに贈った詩として使われる)。
芝居の準備は順調に進んでいたが、トマス・ケントが女性であることが、一座の面々や、王室の祝典局長の知るところとなってしまう。それ以来ヴァイオラは姿を消し、シェイクスピアがロミオ役を務めることになった。しかし本番当日、ジュリエット役の俳優が上演の直前に変声期を起こす。幕が開けられないと呆然とする一座の前に、結婚式を終えた直後のヴァイオラが駆けつける。かくして相手役のジュリエットの台詞が完璧に入っているヴァイオラが「女装した男性の俳優」としてジュリエットを演じ、作者で演出家のシェイクスピアがトマス・ケントもといヴァイオラの代役となって、恋する二人はヴェローナの恋人を演じることになる。二人の迫真の演技で芝居は大成功。
終演の直後に、禁じたはずの劇の上演を知った祝典局長が兵士を引き連れ、乗り込んできた。だがそこに、お忍びで客席にいた芝居好きの女王エリザベス1世が現れた。女王は、一度宮廷で会ったことのあるヴァイオラに対し、「トマス・ケント」としての労いの言葉をかけた。女王の臨席した芝居が風紀違反などありえぬとなって一座は無罪放免される。
ヴァイオラはウェセックス卿の妻となる運命を受け入れてアメリカに行き、映画はシェイクスピアが新作の喜劇を構想しながら終わる。『十二夜』と題するその芝居では、難破した船から放り出された双子の妹「ヴァイオラ」が、まだ見ぬ恋人のいる、見知らぬ南の土地に上陸するところから話が始まるのだ……。
ヴァイオラ グウィネス・パルトロー 山崎美貴
ウィリアム・シェイクスピア ジョセフ・ファインズ 山本健翔
フィリップ・ヘンズロー ジェフリー・ラッシュ 壌晴彦
ウェセックス卿 コリン・ファース 大塚芳忠
ネッド・アレン ベン・アフレック 山路和弘
エリザベス女王 ジュディ・デンチ 片岡富枝
クリストファー・マーロウ ルパート・エヴェレット
ジョン・ウェブスター ジョー・ロバーツ 石田彰
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