甘い生活
1960年に公開されたフェデリコ・フェリーニ監督のイタリア映画である。
1950年代後半のローマの豪奢で退廃的な上流階級の生態、その場限りの乱痴気騒ぎやアバンチュール、社会を生きる上で指針やモラルを失った現代人の不毛な生き方を、マルチェロの退廃的な生活を通じて描く。その映像美学で、カンヌ国際映画祭パルム・ドールやアカデミー賞衣裳デザイン賞など、世界中の映画賞を総なめにしたイタリア映画界の巨匠、フェデリコ・フェリーニ監督の代表作。
しかし、説明的な手法をほとんど行わない難解な表現方法は、公開当時から世界中の批評家の議論の的になり、作品の公開以降50年近く経つ現在でもその評価は大きく分かれている。
マルチェロ・マストロヤンニとアニタ・エクバーグがトレヴィの泉で戯れるシーンや、ヴィットリオ・ベネト通りの高級ホテルやカフェ、様々な遺跡など、ローマ中の名所が作品中にちりばめられている。
ゴシップ新聞社の記者マルチェロは、ローマの上流階級や芸能人が多く出入りする高級クラブやカフェで、自らも彼らとの交友を楽しんでいた。そんな中アメリカのセクシーな女優、シルヴィアが撮影のためにローマ入りすることとなり・・・
マルチェロ・マストロヤンニ:マルチェロ
アニタ・エクバーグ:シルヴィア
アヌーク・エーメ:マダレーナ
アラン・キュニー:ステイナー
イヴォンヌ・フルノー:エマ
マガリ・ノエル:ファニー
レックス・バーカー:ロバート
ジャック・セルナス:セルナス
ウォルター・サンテッソ:パパラッツォ
ニコ:ニコ
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