ヤング・ヤクザ
<ヤング・ヤクザ> Young Yakuza [北米版 DVD リージョン1] |
日本劇場未公開。フランスのジャン=ピエール・リモザン監督が、指定暴力団・稲川会系碑文谷一家熊谷組に密着した異色ドキュメンタリー映画。同作品は、2008年カンヌ国際映画祭で特別招待上映されて話題を読んだ伝説の仏映画。映画祭会場には、熊谷正敏組長も駆けつけた。日本の映画会社2社が配給に興味を示したそうだが、暴力団排除条例が各地で制定され規制が強化されている中、「契約まで至らなかった」とリモザン監督は言う。しかし、リモザン監督が同映画祭インターナショナル・コンペティションの審査員を務めていることから、特別上映が実現。製作のきっかけは、知人を通して仏・パリで熊谷組長と出会ったところから始まる。『ゴッドファーザー』など映画談義に花を咲かせ、当時公開されていた韓国映画『オールド・ボーイ』を一緒に観賞して組長と親しくなったリモザン監督は、思い切って「わたしのような素人でもヤクザ映画を撮ることは可能ですか?」と尋ねたという。熊谷組長の答えは「不可能ですね」だった。だが、その数か月後に東京で再会したとき、再び「例えば素人が組に入るようなことがあったとき、撮影してもいいですか?」と提案したところ、「やってみましょう」と快諾してもらったという。
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