姉日記
宮坂六月と林太郎は仲のいい姉弟だ。六月は大学のホテル学科を出て、海辺のリゾートホテルで支配人を夢見て働いている。林太郎はまだ高校生だが、ノーパン喫茶で働く優子と東京で暮らしている。横浜で建築デザイナーをしている吉田繁也は、六月が気に入ってホテルに通いつめている。吉田の妻、日出代は六月の存在に気付き、激しく嫉妬している。また、日出代には清志という弟がおり、姉に対し愛にも似た感情を抱いていた。六月と繁也が、夜の湘南をデートしていると、林太郎が繁也に襲いかかってきた。林太郎も姉に思いを寄せており、繁也に嫉妬したのだ。六月は傷を負った繁也をホテルに連れていき、そこで二人は体を重ねた。翌日、帰って来た繁也に日出代が掴みかかる。林太郎が電話したのだ。六月は家で繁也との不倫の関係を思い悩んでいると、ズブ濡れの林太郎がやって来て、姉の布団にもぐり込んできた。乳首に唇をはわす林太郎に、六月は他人とは違う強烈な刺激を感じるが、次の瞬間、メンスが始まり、危険な関係には到らなかった。林太郎は姉と別れるように説得しようと繁也の家を訪ねるが、彼はおらず、日出代に誘われて別荘に行く。一方、繁也と六月も別荘に向かっており、日出代の部屋からガラスの割れる音が聞こえたので、二人は室内を覗くと、林太郎が倒れていた。その脇で清志が日出代を抑えこみ、激しく腰を動かしていた。悦楽の声をあげ、狂ったように清志を駈りたてる日出代。騒然とした雰囲気にいたたまれず、思わず飛び出していく六月。六月はモヤモヤした気持ちをふっ切るため、林太郎の目の前で自慢の髪をバッサリと切るのだった。
小田かおる宮坂六月
倉吉朝子吉田日出代
三原誠子水野優子
安田裕治宮坂林太郎
南城竜也吉田繁也
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