ストリーマーズ 若き兵士たちの物語
1983年に製作されたアメリカ合衆国の映画。ロバート・アルトマン監督。
ベトナム戦争の泥沼化が進む1965年。陸軍の空挺部隊の若き隊員である3人の若者、白人のインテリで、ひねくれ屋のビリー(マシュー・モディン)、ポジティヴな黒人のロジャー(マイケル・ライト)、ホモセクシュアルらしい白人のリッチー(ミッチェル・リキテンシュタイン)は、兵舎で前線行きを待っていた。彼らは、表向きは酔いどれ軍曹のルーニー(ガイ・ボイド)、前線帰りの勇者だが、今は白血病を病むコークス(ジョージ・ズンザ)の指示に従っていたが、裏では軍に志願したことを悔やみ、″棒降り3回訓練″を″ディズニーアニメの泥棒の歩き方″だと笑っていた。リッチーのホモセクシュアルの友達、マーチンが手首を切って自殺の真似をしたり、夜中にミッキーとルーニーが忍び込んできてビューティフル・ストリーマーズ(開かずに落ちていくパラシュート)を目撃したという戦争体験の自慢をしたりしながら、兵舎の退屈な時間は流れていった。ところが、別の中隊に配属された黒人兵カーライル(マイケル・ライト)が、同じ黒人がいるとの理由だけで彼らの部隊によく遊びに来るようになってから、微妙なところでバランスの取れていた人間関係は、次第に崩れていく。前線行きが近いことを知って世をすねるカーライルは、3人の人間的な弱さを突く挑発的な行動や発言を繰り返し、兵舎という閉鎖された空間の中で、兵士たちの間にはいつしか一触即発の緊張が漂う。ついにカーライルがビリーをナイフで刺殺し、立ち寄ったルーニーまでも手にかける。MPが出動してカーライルは逮捕され、リッチーとロジャーは閉鎖された兵舎に残される。そこへ事情を知らずに立ち寄ったコークスが、戦場でタコツボの中に手榴弾を投げ入れて蓋に腰をかけ爆発音と敵の悲鳴を聞いたという体験談を語る。酔ったコークスが歌う『ビューティフル・ドリーマーズ』が兵舎内に響き、いつしか若い兵士たちの嗚咽が続いていた。
ビリー:マシュー・モディーン
カーライル:マイケル・ライト
リッチー:ミッチェル・リヒテンシュタイン
ロジャー:デヴィッド・アラン・グリア
ルーニー:ガイ・ボイド
コークス:ジョージ・ズンザ
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