ファイヤーフォックス
クレイグ・トーマスの小説および、それを元に1982年に製作されたアメリカ合衆国の映画。作中に同名の戦闘機が登場する。クレイグ・トーマスは、1976年のベレンコ中尉亡命事件にヒントを得て、この小説を一気に書き上げた。映画の製作に当たっては、アメリカ空軍・アメリカ海軍も協力しており、東西冷戦時代という背景の濃い作品のひとつである。
ソビエト連邦(ソ連)が、それまでの戦闘機を凌駕する高性能な新型戦闘機「MiG-31 ファイヤーフォックス」を開発したとの情報がNATOにもたらされる。
これにショックを受け、軍事バランスが崩れることを恐れたNATO各国は対抗すべく戦闘機の開発を検討するが、間に合いそうもない。そのため、その技術を機体もろとも盗み出すことを決定し、ロシア語をネイティブで話し、考えることができる元米空軍パイロット、ミッチェル・ガントに白羽の矢を立てたのであった。
ソ連内のスパイと協力してファイヤーフォックスを盗み出すまでのサスペンス風のスパイ映画の前半部と、特撮を駆使した空戦アクション映画の後半部からなり、特に北極海の氷原を滑走路代わりに潜水艦から給油を受けるシーンや、追ってきたファイヤーフォックス2番機とのドッグファイトシーンは迫力がある。「ロシア語で考えろ」は、本作を紹介する際、戦闘機について説明するためによく引用される台詞である。
ミッチェル・ガント クリント・イーストウッド 山田康雄
ケネス・オーブリー フレディ・ジョーンズ 富田耕生 宮川洋一
バックホルツ デイヴィッド・ハフマン 小滝進 荒川太郎
パヴェル・ウペンスコイ ウォーレン・クラーク 内海賢二 麦人
セメロフスキー ロナルド・レイシー 小関一
コンタルスキー大佐 ケネス・コリー 家弓家正 城山堅
ウラジミロフ将軍 クラウス・ロウシュ 加藤精三 田中信夫
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