赤い暴行
ロック・バンド「デビル」はフジト、アキ、ハント、サガラの四人のバンドだ。一向に芽がでない退屈な毎日に
焦りを覚えては、パッとしない気持ちをグルーピーと関係することで紛らわせている。
フジトは大阪から追いかけてきた女子大生のひとみに「大阪にいたころのあんたはよかった」と言われてあいそをつかされる。
アキは水商売の女・志津のヒモ同然の毎日を送るていたらく。ハントも町で引っかけた美奈と関係を続けるがだんだんと
彼女が世帯じみた姿に見えてきて辟易している。そんな毎日にバンドで練習していても、メンバーたちはイライラとして
すぐに喧嘩になり、うまくいかない。フジトはひとみにフラれてクサっていたことから、女子高生のマリと知り合って彼女を
強引に犯してしまう。マリの少女らしい愛らしさはフジトの心をとらえ、いつのまにか魅せられてしまう。怠惰に毎日を送って
ばかりではなく、二人は恋人同志のように練習にも一緒に顔を出すようになる。
ある日、メンバーの三人がスタジオでフジトを待っていた。イライラとしてお決まりのように喧嘩が始まる。解散寸前だ。
そこへ、フジトが真青な顔で入ってきた。マリがトラックにハネられた。フジトは怒りと悲しみを音にぶつけるかのように
練習を始める。フジトの姿を見た三人は、「デビル」を繋ぐものは自分たちの音楽しかないということに気づき、
再出発に向かう。四人の出す音には、以前とは違う響きが漂っていた。
紗貴めぐみ
高橋不二夫
相良光紀
ジェームス・ハント
伊藤達明
芽樹あやこ
山科ゆり
岡本ひろみ
内田裕也
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