海峡
地質学を修めた鉄道員、阿久津剛は青函トンネルを実現するために、地質調査に龍飛に訪れた。 そんな折、岸壁から身を投げようとしていた女、多恵を救い、呑み屋に世話する。 再び生きる気持ちになった多恵は、何かと阿久津の世話をし始める。 国鉄の人事によって、阿久津が他の土地に転勤になり、当時の国鉄総裁の方針などで、なかなか計画の進まない時も訪れる。
だが、総裁交代により、計画も俄に進み始め、阿久津も龍飛に戻ってきた。そして、調査坑を掘るトンネル屋たちも、集まってくる。寒い所は嫌だとゴネる、老齢だが腕利きのトンネル屋、源助も「10万年前に、マンモスが歩いて渡った道を、もう一度作る」と説得され、参加を決断する。しかし、仲間の死亡、度重なる出水など、作業は困難を極める。月に5メートルしか進まない状況で、源助ともぶつかる日々。そうこうしながら、調査坑である斜坑の底に到達してしばらくする頃に、国鉄のトンネル計画は、正式に認可され、本坑の工事にも多くの民間企業が参加して、なお工事は進む。
ねぶた祭に若者がうかれている頃、阿久津に父の危篤の知らせが届く。帰郷の準備をしていた阿久津のもとに、かつて無い大量の出水の知らせ。先進導坑が、ポンプの排水力限度を超えて、みるみる水で埋まっていく。阿久津は、ある決断をする。
阿久津剛:高倉健
牧村多恵:吉永小百合
成瀬仙太:三浦友和
佳代子:大谷直子
おれん:伊佐山ひろ子
江藤滝蔵:新田昌玄
岡部:大滝秀治
石谷音太郎:山谷初男
峡子:青木峡子
阿久津才次:笠智衆
阿久津修:中川勝彦
金丸五郎:小林稔侍
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