乱れからくり
乱れからくり [ 児玉進 他 ] |
勝敏夫(松田優作)は、学生時代に推理小説家を目指したが、自分に才能が無いことに気づき、大学を中退し、中退してから今日までぶらぶらしていた25歳。オープニングは競輪場、給料袋を片手に車券を買い続ける勝。予想屋の予想も、ことごとくはずれ続け、気づいたらもう最終レース。手元に残った五千円を1-4に全て賭けようとするが思いとどまり車券を払い戻し、食事。ところが賭けようとした1-4が大穴。そして日は変わり、勝は求人広告で、たまたま経済関係の興信所、宇内経済研究会の求人を見つけ、翌日面接を受け、即採用。所長の宇内舞子(野際陽子)と二人で早速依頼された仕事をすることに。依頼主は玩具メーカー鶴寿堂の社長で、ねじ屋敷の主、馬割鉄馬(岸田森)。勝は製作部長、朋浩(沖雅也)の家族を調査した後、舞子と共に朋浩と真棹(篠ひろ子)の乗る車を尾行するが、事故にあい炎上。真棹は助け出されたが、朋浩は死亡。事故と断定される。しかし鉄馬の依頼の背景には、大ヒットするはずの玩具に欠陥がみられ、莫大な負債をかかえ倒産寸前のうえ、朋浩と宗児(峰岸徹)が責任をなすりつけあっているという問題があった。そこから馬割家の人間が次々と死んでいく。勝は、調査のために金沢に向かい、銭五遺品館で、大野弁吉の日記を読む。そこで大野弁吉の日記から鈴木九右衛門という名前が出てくる。しかし宝田老人(北見治一)の説明、そして舞子の言葉を思い出し、九右衛門は鶴寿堂の初代である馬割作蔵と同一人物で、大野弁吉の数少ない弟子であったことが分かる。金沢からもどった勝は真棹と、ねじ屋敷の地下の洞窟を探索している時、洞窟の壁を叩き、隠し財産を発見。そして亡くなったはずの朋浩が地下の洞窟にあらわれ、勝と真棹を殺そうとするが、朋浩は井戸に落とされる。最初は生き残った真棹が犯人として疑われたが、銭屋五兵衛の隠し財産目当てに、馬割家の人間をからくりによって次々に殺した朋浩と断定。しかし真の犯人は朋浩ではなかった。そして勝は真の犯人を知っておきながら、一つの仕事を終え、宇内経済研究会を辞め、また競輪場に通う。
松田優作
篠ひろ子
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沖雅也
田中邦衛
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