タイピスト!
タイピスト! コレクターズ・エディション [ ロマン・デュリス ] |
舞台は1958年-1959年のフランス北部。田舎で父の営む雑貨店で働くローズ・パンフィルは、父親から地元の縁談を持ちかけられていた。ローズは田舎を離れようと、ルイ・エシャールが経営する保険代理店の秘書の面接を受ける。他の面接者が地味な格好でいる中、雑貨店の商品だった西独製のタイプライター”Triumph”で覚えたタイプ早打ちの特技と花柄のワンピース姿の彼女は目を引き、1週間の試用で採用が決まる。しかし、結局、タイプライターの早打ち以外取り柄のないローズに対し、ルイは「仕事を続けたいのならタイプライター早打ち大会に出場せよ」と命じる。初出場の1958年大会ではわずか2文字の差で敗退し、世界大会への出場を目指した2人の特訓が始まる。
ローズは下宿を離れ、ルイの自宅に下宿することになった。まずは、ブラインドタッチの習得。そして、『赤と黒』『ボヴァリー夫人』等の文学作品の打ち込みによる練習。さらにローズは、ルイの幼馴染で、今は元米兵ボブの妻となったマリーからピアノを教わる。特訓と奇妙な同居生活を通じて、ローズは”鬼コーチ”であるはずのルイの真実の姿に気付いていく。
やがて迎えた1959年のバス=ノルマンディー地方大会で、ローズは圧勝する。地方紙の一面にも掲載され、ローズは一躍、町の有名人になる。しかしそのことはルイとローズの間に、そしてローズと家族の間に溝を作ってしまった。クリスマスの夜、行き場を失ったローズはマリーを頼る。マリーはローズをルイの家に送り、ルイの家族に対し”婚約者”だと紹介する。ルイの家族からは既成事実として受け止められ、ローズは大歓迎を受ける。ルイは当初抵抗を示すが、ローズが酔った勢いでルイの父に本音で猛反論したのを見て、状況を受け入れる。
全フランス大会のために、二人はパリへ上京する。途中、都会風の服を買いに行ったローズは、露出の高い真っ赤なドレスでルイの前に現れる。反発しあいながらも、二人は結ばれる。翌日の全仏大会、現チャンピオンのアニーは、ジャピー創業家を味方につけ、彼女のために開発された最新モデルを導入し、優勝に絶対の自信を持っていた。決勝戦、二人の結果は互角で、5分間の延長戦が行われることとなった。ルイは、ローズがアニーの結果をとっくの昔に抜いていたと、わざと彼女を怒らせ発奮させる。ローズは見事に優勝するが、ルイは彼女の元を離れてしまう。
ジャピー社と契約したローズは、フランス中のスターになる。ローズの父もローズの活躍を認め”Triumph”を贈るのだった。一方、ルイは新しい秘書を募集していた。だが二人とも行き詰まりを感じていく。ある日、ルイはマリーに自分で無くボブを選んだ理由を聞きに行く。スポーツも事業も、そしてマリーに対しても1番になれなかったルイにとって、マリーの「自分から2番目でいることを望んだ」という指摘はもっともなもので、ルイは不安を彼女に吐露する。
世界大会では、予想通り、アメリカ代表のスーザン・ハンターとの決勝となった。スーザンと違い、心許せるパートナーのいないローズは動揺する。決勝は5分間の三本勝負。1戦目はローズが先取。しかし2戦目はスーザンが世界記録タイで勝った。ローズは楽屋に戻り、ジャピー社の”Populaire”ではなく、父から贈られた”Triumph”を手にする[3]。そこにルイが現れ、愛を告白する。最後のアドバイスは「叩き潰せ」。最終戦、ローズは絶好調だった。ジャミングのアクシデントが起こるが、ローズは冷静に故障を排除し打ち進めていく。結果を待たず、ローズとルイはステージ上で口づけを交わす。結果はローズが世界記録を更新して優勝。その頃、ボブはルイの思いついたゴルフボール式のアイディアをアメリカ企業に売り込んでいた[4]。なぜフランスのアイディアをアメリカに売り込むのかという問いに、ボブは答えた「アメリカ人はビジネスを、フランス人には愛を」と。
ルイ・エシャール - ロマン・デュリス(落合弘治)
ローズ・パンフィル - デボラ・フランソワ(本名陽子)
マリー・テイラー - ベレニス・ベジョ(浅野まゆみ)
ボブ・テイラー - ショーン・ベンソン(加瀬康之)
アニー・ルプランス=ランゲ - メラニー・ベルニエ
ジルベール・ジャピー - ニコラ・ブドス
マドレーヌ・エシャール - ミュウ=ミュウ(佐竹海莉)
ジョルジュ・エシャール - エディ・ミッチェル
ジャン・パンフィル - フレデリック・ピエロ
アンドレ・ジャピー - フェオドール・アトキン
ルシアン・エシャール - マリウス・コルッチ
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