大いなる休暇
【楽天ブックスならいつでも送料無料】大いなる休暇 [ レイモン・ブシャール ] |
カナダの小さな島の島民たちは失業保険で生活する毎日だったが、大規模な工場誘致の話が持ち上がり、「働けるぞ」と狂喜乱舞。しかし、島に定住する医者がいることが条件にもかかわらず、この島に医者いなかった。そんな中、元町長のはからいで、若い医師がバカンスでやってくる。島民たちは医師に島を気に入ってもらい、定住してもらうべく、あの手この手で医師を接待する…。
住人が125人しかいない島ゆえ、医師を接待するのも島民全員が協力体制。医師の好みをキャッチし、居心地のいい島だと思ってもらうための、作戦の数々に笑みがこぼれる。人をだますという行為をしているのに、なぜか憎めない島の人々。中年から老年ばかりだけど、生きることに一生懸命で前向きで明るい人柄は、チャーミングでかわいらしい。騙しつづけるのか否か…物語の着地点も絶妙で、絆が深まっていく様子には胸が熱くなってしまう。地味だけど愛すべき小品。
レイモン・ブシャール
ディビッド・ブータン
ブノワ・ブリエール
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