受験のシンデレラ
【中古】受験のシンデレラ デラックス版/寺島咲DVD/邦画 |
2008年公開の日本映画。受験、緩和ケア、格差社会をテーマにした作品で、2007年に撮影が行われた。
近年はテレビのコメンテーターとしても活躍している精神科医・和田秀樹の初監督作品で、第5回モナコ国際映画祭では作品賞、主演男優賞、主演女優賞、脚本賞の4冠に輝いた。カラー/35mm/dtsステレオ作品。
“受験指導のカリスマ”と呼ばれ、富も名声も手に入れた塾講師の五十嵐。かつての正義感や情熱をすっかり失っていた彼は、ある日、余命1年半の末期癌との宣告を受ける。旧友でもある外科医の小宮は、治癒は絶望的であり、根治治療よりも余命を充実して全うできるよう緩和ケアを受けることを勧める。
そんな時、五十嵐は貧しい家庭に暮らす高校を中退した16歳の少女、真紀と出会う。劣悪な家庭環境で自暴自棄になっていた彼女だが、その潜在的な能力に気づいた五十嵐は、彼女を東大に合格させることを自らの最後の使命と定め、自分の持てるすべての受験テクニックを真紀に注ぎ込んでいく。
遠藤真紀:寺島咲
生活保護の母児家庭に住む16歳の美少女。小学3年生頃から父親が浮気を重ね、中学入学時に離婚。母親と祖母が切り盛りする洋品店の実家に戻る。しかしまもなく祖母が癌で死に、店を継いだ母親は店番を娘に任せ、自分は仕事もせず酒や男遊び、浪費を繰り返す。利発な子だが、家庭の教育力のなさから勉強が嫌いになる。何とか入学した都立高校も、貧しさが原因で1か月でやめざるをえなくなる。それ以降は、何もしない母に代わり、宅配のバイトと家事を行っている。母の浪費が原因で借金取りが家に来るようになり、結婚をちらつかせてきた彼氏に振られ、元父は別の女性と暮らしていることが分かり、自暴自棄になって水商売を始めようとしたとき、五十嵐と出会う。持ち前の根性とハングリー精神から、五十嵐の指導の下、東大を目指して勉強していく。頼れる友達も家族もいなかった真紀にとって、五十嵐は初めて信頼できる、温かい存在となり、次第に好意も抱いていくが、伝えることはなかった。最終的に東京大学文科二類に合格する
五十嵐透:豊原功補
受験界のカリスマで、東大合格率9割を誇るミチター・ゼミナールの講師。灘中高、東大医学部卒。小学校時代からませていて、新聞や深夜ラジオが好きだった。頭の回転は速かったが、中学で勉強をさぼっているうちに優秀な同級生に抜かれていく。しかし、高校2年生で政治家になるために医学部に入る、という夢ができてから、様々な独自の勉強法を開発し、東大に合格する。父親は普通のサラリーマンで、母親がパートに出てやっと学校に通える、という金持ちの同級生が多かった中では貧乏だと自覚していた。「教育にお金をかけられる家だけが東大に入れるのはおかしい」「あきらめる人生なんて誰にもあゆませない」という正義感から、東大の仲間と基に、根津のアパートで塾を始める。しかし、「公立から東大に入れる塾」としてマスコミがリークし、大学卒業頃には生徒が沢山集まるようになる。それ以降はかつての正義感が消え、金儲けに走るようになる。富も名声も手にしたがどこか充実感も感じられなくなった頃、がんを宣告される。自暴自棄になっていたころ、真紀と出会い、当初の正義感を思い出し、残りの人生で彼女を東大に合格させることにする。合格発表の3日前に、母校の東大病院でなくなる。
小宮:田中実
東京大学病院緩和ケア部医師。五十嵐の東大理科三類-医学部時代の同級生で、一緒にミチターゼミナールを始める。設立当初は短期間で東大英語に対応することが難しかったことから、フランス語受験をするというテクニックを持つ不思議な男。しかし、塾が金儲けに走るようになってから、大学卒業後、東大病院に勤務する。がんになった五十嵐の主治医となる。
遠藤千枝子:浅田美代子
父親が女を作って家を出て、1人小さな洋品店を経営する母に育てられる。店はおしゃれではなかったが、母がそれなりにニーズをつかみ、また持ち前の愛想良さで、「何か買わなきゃ悪い」という雰囲気を作るのがうまかったため、母子家庭ながら不自由ない生活をしていた。昔からおしゃれには敏感で、服飾専門学校卒業後、有名なアパレル会社に勤める。そこで知り合った男と結婚し、真紀を出産するが、夫がモデルやデザイナーと浮気を重ねたことが我慢できず、離婚。実家に戻るが母が癌で死に、それ以来「変に収入が出ると生活保護費を減らされる」と屁理屈をつけ、毎晩のように飲み歩き、男遊び、浪費を繰り返し、娘には平気で水商売を強く勧める。
六角精児
徳井優
モロ師岡
山田玲奈
梶原しげる
片岡信和
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