亡霊怪猫屋敷
【新品DVD】亡霊怪猫屋敷 |
現代。大学病院の医師である久住哲一郎は、停電した深夜の研究室に一人いるところに不気味な足音がひたひたと近づいてくるのを聞きながら、6年前に体験した不思議な出来事の記憶をよみがえらせる。
6年前、久住は結核を患う妻・頼子の転地療養のために、故郷の古民家を改造して移住し、そこに病院を開業した。しかし、その日から謎めいた老婆が頻繁に頼子のもとに現れて、最後には番犬を殺して屋敷に上がり込んで頼子の首をしめてしまう。すんでのところで久住が駆けつけて頼子は一命をとりとめるが、久住はもともと化け物屋敷とも噂されていた自宅とそこに現れる老婆の謎を解き明かそうと決意する。
村の歴史に詳しい了福寺の慧善和尚は、久住の話を聞いて、その老婆は屋敷に取り憑いた化け猫の怨霊であろうと言う。和尚の話によれば、久住夫妻の移り住んだ屋敷は、元は大村藩家老の石堂左近将監のものである。短気な性格の将監は、囲碁の勝負がもとで自分を侮辱した囲碁指南役・竜胆寺小金吾を殺害して死体を壁に塗りこめて隠蔽してしまった。小金吾が碁に負けて失踪したという将監の家人・左平治の知らせを聞いた小金吾の母・宮路は、小金吾の亡霊を見て息子が将監に殺されたことを悟る。宮路は将監に直談判に赴くが将監に凌辱されてしまい、家に戻ると飼い猫に自分の血をすすらせ、将監の家の血筋が絶えるまで呪い続けるよう言い残すと、短刀で喉を突いて自害して果てる。果たして宮路の鮮血をすすった猫は怪猫となって将監の屋敷へと向かい、将監の老母を殺すと彼女に化けて屋敷に住む人々を疑心暗鬼に陥れて、遂には将監と将監の息子でまだ結婚をしていない新之丞を相討ちさせて、将監の血筋を絶やすことに成功する。
しかし、怪猫はまだ本懐を遂げたわけではなかった。将監とともに小金吾の死体を壁に塗りこめた家人の佐平治は怪猫の怨念を免れて子孫を存続させ、その末裔が久住の妻・頼子であると和尚は語る。久住の住む屋敷の壁が崩壊して小金吾の白骨死体が現れると久住と頼子はその菩提を弔い、その屋敷を離れることによって、怪猫の祟りは鎮まったかに見えた。しかし、停電した深夜の研究室に一人取り残された久住に向かって、不気味な足音はなおも近づき、最後には久住のいる研究室の前で立ち止まるのだった。
細川俊夫
芝田新
五月藤江
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