きっと、星のせいじゃない。
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ヘイゼル・グレース・ランカスターはインディアナポリスに住む女の子で、賢いけれど皮肉っぽいところがある。彼女は甲状腺がんを患い、肺にも転移してしまった。ヘイゼルの母親であるフラニーは娘が落ち込んでいると思って、ヘイゼルにがん患者の支援団体に行って友達を作ることを強く勧めた。その集まりで、ヘイゼルは骨肉腫で足を失った男の子、オーガスタスと出会った。集まりの後、オーガスタスはヘイゼルを自分の家に招き、2人は親しくなった。ヘイゼルが帰る前に、2人はお互いのおすすめの小説を読むことにした。ヘイゼルはオーガスタスに『An Imperial Affliction』を薦めた。この本はアンナという名前のガンを患っている女の子を主人公にしたもので、アンナとヘイゼルの境遇にはどこか重なるものがあった。オーガスタスは本を読み終え、あまりにも唐突な結末に苛立った。そこで、ヘイゼルは『An Imperial Affliction』の出版後、オランダのアムステルダムに引きこもってしまい、それ以降音沙汰のない作者、ピーター・ヴァン・ホーテンについてオーガスタスに説明した。
数週間後、オーガスタスはヘイゼルにヴァン・ホーテンのアシスタントであったルドウィグの足取りをつかみ、彼女を通してヴァン・ホーテンとEメールのやり取りを始めたと伝える。ヘイゼルはヴァン・ホーテンに『An Imperial Affliction』のあいまいな結末について尋ねた。ヴァン・ホーテンの返事はそのことに関しては自分が会って直接伝えたいというものだった。ヘイゼルはフラニーにアムステルダムへ行ってもいいかどうか訊いた。フラニーはお金がないこととヘイゼルの体調のことを考えてアムステルダム行きに反対した。その後、オーガスタスはチャリティー団体の支援を受けてアムステルダム行きの飛行機のチケットを入手し、ヘイゼルを驚かせた。
旅行の数日前、ヘイゼルは胸水に苦しみ、集中治療室(ICU)に送られることになった。当初、ヘイゼルの医療チームはアムステルダム行きに難色を示したが、説得の末、許可が下りた。ヘイゼルとオーガスタスはアムステルダムに到着し、ヴァン・ホーテンから高級レストランでの食事の予約をしておいたと連絡があった。食事の最中に、オーガスタスはヘイゼルに告白した。2人はヴァン・ホーテンに会ったが、彼はもはやメールのやり取りをしてくれた親切な作家ではなく、重いアルコール依存症患者であるのをみてショックを受けた。ヴァン・ホーテンの代わりにヘイゼルとオーガスタスに会う約束をし、食事を予約したのはルドウィグだったのである。ヴァン・ホーテンはルドウィグの行動を知らなかったため怒った。そして、フィクションに過ぎない自分の小説の結末の意味を知りたがっているヘイゼルを嘲笑し、ヘイゼルの病状をからかった。
2人は落胆してヴァン・ホーテンの住む家を離れた。ルドウィグはその埋め合わせをするために2人を観光に誘った。3人はアンネ・フランクの家を訪れた。家には階段が多いため、ヘイゼルは頑張って上った。旅行の終わりに、オーガスタスとヘイゼルはロマンティックなキスをした。2人はホテルに戻り、初めてセックスをした。翌日、オーガスタスはヘイゼルに自分のガンが再発したことを伝える。インディアナポリスに戻るとすぐに、オーガスタスの体調が悪化していった。オーガスタスは2、3日の間ICUに運び込まれ、死が近いことを悟った。オーガスタスは自分の生前葬に盲目の親友アイザックとヘイゼルを招き、2人は事前に書いておいた頌徳の言葉を読み上げた。ヘイゼルはヴァン・ホーテンの小説のテクストを引用し、オーガスタスと一緒にいられる短い時間は何物にも代えがたいと言った。
8日後、オーガスタスは亡くなった。ヘイゼルはオーガスタスの葬儀で思わぬ人物と会う。
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