ケス
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「夜空に星のあるように」で映画界入りしたイギリスのテレビ演出家K・ローチの初期代表作。日本では「少年と鷹」のタイトルでTV放映されただけだったが、ローチ再評価の機運に合わせて製作より27年経った96年に劇場初公開された。
ヨークシャー地方の寂れた炭鉱町に住むビリー・キャスパーは年の離れた兄とケンカが絶えず、学校でもあまりぱっとしない地味な少年。彼は修道院跡の崖に鷹の巣がある事を発見し、巣からヒナを持ち帰る。ビリーはその鷹をケスと名付け、懸命に飼育する。読み書きも苦手だったが、ケスを育てるために必要であれば難しい本も読むようになった。ケスの調教は日ごとに成果を見せ、授業でその話をすると先生やクラスメイトのビリーを見る目も変わってきた。そんなある日、ビリーは馬券を買うように兄から渡されたお金を使いこんでしまうのだが、それが当り馬券だった事から悲劇が起きてしまう……。
こうストーリーを書くと、よくある少年と動物の交流を描いたファミリー作品のような印象を受けそうであるが、この映画はそんな枠は遥に陵駕している。田舎町や教室の日常風景(サッカーのくだりは今思い返しても頬がゆるむ愉快なシーンだ)、鬱蒼とした森や草原の輝き、そして青い空、その驚くべき日常感覚とリアリティには息を呑まずにいられない。奇をてらわない真っ直ぐな作者の視線は実に心地よく、また辛辣でもある。ここにはハリウッド映画が絶対触れることのない、少年期の真実と動物との果たせぬ交流が克明に刻まれているのだ。主人公ビリーに扮したD・ブラッドレイの哀しくもしたたかな表情、それがこの映画のシンボルだ。
デヴィッド・ブラッドレイ
リン・ペリー
コリン・ウェランド
フレディ・フレッチャー
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