シラノ・ド・ベルジュラック
シラノ・ド・ベルジュラック ジェラール・ドパルデュー HDマスター 【DVD】 |
第1幕 ブルゴーニュ座、芝居の場
長鼻のシラノが上演中の劇場に乱入し、貴族らに喧嘩を売り、芝居をぶち壊す。ひそかに恋い焦がれる従妹ロクサーヌに言い寄っていた貴族を、シラノは即興の詩をとなえながら決闘して、倒す。
第2幕 詩人御用達料理店の場
ロクサーヌにシラノは呼び出されるが、彼女の恋の相手が美男のクリスチャンであることを知らされる。クリスチャンもまた彼女に一目ぼれしていた。しかしクリスチャンは姿こそ美しいが、ことばの貧しく、ロクサーヌにその恋心を打ち明けるすべを知らない。シラノは自分がロクサーヌにあてて書いた恋文を渡し、これをクリスチャンが書いたものとしてロクサーヌに送るように言う。
第3幕 ロクサーヌ接吻の場
夜、ロクサーヌ邸のバルコニーの下で、クリスチャンはロクサーヌに恋心を打ち明ける。しかし彼の口からは凡庸なことばしか出てこない。ロクサーヌが幻滅を感じ始めると、シラノがクリスチャンの代役となり、美しい修辞に彩られた愛の言葉を告げる。彼女はそのことばに陶酔し、クリスチャンに接吻を許す。嫉妬にかられ、横恋慕のド・ギッシュ伯爵がクリスチャンとシラノの二人を戦場へ送る。
第4幕 ガスコン青年隊の場
クリスチャンとシラノはアラスの戦場にいる。戦場でもシラノはクリスチャンになりかわり、危険を顧みずロクサーヌに恋文を毎日送る。クリスチャンはそのことを知らない。恋文に惹かれてロクサーヌは戦場に慰問に来る。ロクサーヌが愛しているのはいまやクリスチャンの美しい姿かたちではなく、彼が「書いた」恋文の内容が伝える人柄であることを、彼女は語る。絶望したクリスチャンは前線に飛び出て戦死する。手紙の本当の書き手が誰であるかは明らかにされなかった。
第5幕 シラノ週報の場
クリスチャンと死に別れたロクサーヌは、修道院でひっそりと暮していた。ロクサーヌのもとへ、シラノは土曜日ごとに訪問し、その週の出来事を報告するのが習慣になっていた。15年後のある土曜日、いつものようにロクサーヌのところへシラノが向っていると、彼の敵対者が彼の頭に材木を落とし、彼は頭部に重傷を負った。シラノは重傷を負ったまま、ロクサーヌのもとへ向う。この日、ロクサーヌはかつてクリスチャンから貰った恋文をシラノに初めて見せ、シラノにそれを読ませる。日がすっかり暮れ、手紙をとても読むことのできないような暗さになっても、シラノがその手紙を読んでいることにロクサーヌは気づく。そしてその手紙を読む声は、かつて自分がバルコニーの上から聞いた声であることも。自分の死の間際になってはじめて行う恋心の告白、これこそシラノの心意気であった。ロクサーヌの腕のなかでシラノは息をひきとる。
シラノ・ド・ベルジュラック - ジェラール・ドパルデュー(吹替:菅生隆之)
マドレーヌ・ロバン(ロクサーヌ) - アンヌ・ブロシェ(吹替:増岡裕子): シラノの従妹。
クリスチャン・ド・ヌーヴィエット - ヴァンサン・ペレーズ(吹替:森宮隆)
アントワーヌ・ド・ギーシュ伯爵 - ジャック・ウェベール(吹替:佐々木勝彦)
ラグノー - ロラン・ベルタン(吹替:後藤哲夫): パティシエ。
ル・ブレ - フィリップ・モリエ=ジュヌー(吹替:斎藤志郎): シラノの親友。
カルボン・ド・カステル=ジャルー - ピエール・マグロン(吹替:真田五郎): ガスコン青年隊の隊長。
老女 - ジョジアーヌ・ストルリュ(吹替:宮沢きよこ)
ヴィコント・ド・ヴァルヴェール子爵 - フィリップ・ヴォルテール(吹替:三上哲): ギーシュ伯爵の手下。
モンフルーリー - ガブリエル・モネ(吹替:楠見尚己)
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