恐山の女
津軽海峡に臨んだ貧しい漁村に生まれたアヤ子は、タラ釣り船に乗っていた兄を海で亡くし、漁師の父松吉が病気で稼げなくなると当然のことのように大浦の町の遊廓「七福」に売られていった。その後アヤ子は町一番の材木間屋の主人山村勘助に水揚げされた。そしてある夜、アヤ子は戸田勘二郎という童貞の客をあげた。荒い気性だがひたむきで純情な勘二郎にアヤ子は惹かれていった。だが彼は他家に養子にいって姓は変わったが水揚げされた山村勘助の息子であった。これを知った勘二郎はいたたまれずアヤ子から遠ざかっていった。そしてある日「二年まってくれ」と言い残して勘二郎は入隊し、戦火の大陸へ旅立つ。勘二郎が出征した後も勘助はアヤ子のもとに連日のように通ってきた。アヤ子はそんな勘助に憎悪を感じながらも身体は強烈な官能の歓びを忘れられなくなっていた。そんなある夜に勘助はアヤ子の床の中で死んだ。
大島アヤ子 吉村実子
母キクノ 菅井きん
父松吉 吉田義夫
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