日本春歌考
《刀水書房》添田知道◆日本春歌考 …添田唖蝉坊・知道著作集5 【中古】afb |
大学受験のために前橋から上京した中村(荒木一郎)は、試験場にいた469番の女子受験生(田島和子)に魅力を感じた。また、デモから離れていった教師・大竹(伊丹一三)と一緒にいた高子(小山明子)にも興味を覚えた。その後、大竹を囲んで男子4人と女子3人で酒席を設けたのだが…。
豊秋は広井や丸山たちと共に大学受験のため上京してきた地方の高校生である。彼は試験場でベトナム戦争反対の署名をする女に引かれ近づく。女は豊秋の視線を感じ“藤原××”と署名し立ち去る。試験の終った後、街へ出た豊秋たちはなんとなく建国記念日反対のデモに加わったがそこで、かつて彼らの教師で、いま大学のドクターコースに学んでいる大竹と彼の恋人高子を見た。豊秋たちは高子を見ていっそう性欲を刺激され跡をつけるが、それに気づいた高子に用件を聞かれるとただ逃げ去るしか無かった。翌日、クラスメートの女生徒早苗や幸子と会った彼らは、大竹を訪ねたが、大竹は居酒屋で豊秋たちの性的欲求不満を見てとるとやおら春歌を歌い始めた。そして男生徒は一層性欲 的になったのだが、女生徒は意味も分らず、無邪気に唱和していた。その夜、忘れ物を取りに大竹を訪ねた豊秋は、ガス管を蹴とばして寝ている大竹を見たが、助ける気にならなかった。翌朝大竹の死体が発見され、女生徒は泣いて悲しんだ。(1967)
荒木一郎
小山明子
田島和子
伊丹一三(伊丹十三)
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