落下する夕方
『幻の光』のプロデューサーとして知られる合津直枝の監督デビュー作で、江國香織の同名小説を原作に、現代女性の繊細の恋の行方を淡々と切なく綴っていく。同棲していた恋人の健吾(渡部篤郎)から別れ話を持ち込まれ、ひとりマンションに残されてしまったリカ(原田知世)。そんな彼女の元にある日、健吾を奪った張本人の華子(菅野美穂)が突然押しかけてきて、以来ふたりは一緒に暮らすことになり…。
女同士の不可思議な関係性が実に優しく切なく捉えられており、その中でヒロインが立ち直っていく過程が感動的。『時をかける少女』以来、ファンのイメージを損なうことなく大人の女優へと脱皮した原田知世の、新たなる代表作でもある。奔放な華子を演じた菅野美穂に嫌みが感じられないのも、演技派たる彼女ならではの味わいだろう。
原田知世
渡部篤郎
菅野美穂
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