髪結いの亭主
新品北米版DVD!【髪結いの亭主】 The Hairdresser's Husband! |
パトリス・ルコント監督による1990年のフランス映画。セザール賞に7部門ノミネートされた。日本で最初に公開されたパトリス・ルコント作品、監督の名を日本に知らしめた作品。
アントワーヌは回想している。
12歳の夏ノルマンディーで母の手編みの水着で遊んだことを、石鹸とコロンの匂いに包まれた理容室、シェーファー夫人の理容室に通って髪結いを妻にすると決めたことを、それを告げた父に平手うちにされたことを。中年の頃、イジドールから譲られたサロン[4]で客を待つマチルドを見つけ、調髪してもらったその場で求婚したことを、ささやかな結婚式のことを、常連客のモルヴォワシューと婿や、飛び込みの客が店に来る様を。友達も、子供も、仕事も要らない。酒も、煙草も、旅行もしない。大切なのは、このサロンで、マチルドだけ。平穏な10年が過ぎた。
マチルドは言った。「ひとつだけ約束して。愛してるふりは絶対しないで」
雷雨の夕刻、愛を交わしたマチルドは、買い物に行くと言って雨の中を出ていき、増水した川に身投げした。
もうマチルドがいないサロン。ひとり、いつものようにクロスワードパズルをする。客が来た。子供の頃から時折するように、中東の歌に合わせて我流の踊りを披露した。「妻はもうじき戻ってきますから」と言ってクロスワードを続ける。
ジャン・ロシュフォール:アントワーヌ (Antoine)
アンナ・ガリエナ:マチルド (Mathilde)
ローラン・ベルタン (en fr):アントワーヌの父
モーリス・シェヴィ (en fr):アンブロワーズ・デュプレ、通称イジドル・アゴピアン (Ambroise Dupré dit Isidore Agopian)
フィリップ・クレヴノ (en fr):モルヴォワシュー (Morvoisieux)
ジャック・マトゥ (en fr):シャルドン (M. Chardon)
アンヌ=マリー・ピザニ (fr):シェーファー夫人 (Mme Sheaffer)
ヘンリー・ホッキング (fr):アントワーヌ12歳
ティッキー・オルガド:モルヴォワシューの婿
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