少女の髪どめ
DVD R落●少女の髪どめ/マジッドマジディ:楽オク中古品 |
イランの俊英、マジッド・マジディ監督が手がけた青春ラブ・ストーリー。建設現場で育まれる若者の純真な恋心を、セリフを削ぎ落とした詩的な内面描写をとおして描き出す。
冬のテヘラン。17歳のイラン人の少年ラティフ(ホセイン・アベディニ)は、建築現場で買い出しやお茶くみの仕事をしている。親方のメマール(モハマド・アミル・ナジ)は、アフガン難民に同情的で、違法と知りつつアフガン人も雇っている。ある日、転落事故で足を折ったアフガン難民労働者のナジャフ(ゴラム・アリ・バクシ)の代わりに、息子と称するラーマト(ザーラ・バーラミ)が働きにやってきた。力仕事が苦手なラーマトはやがてラティフの仕事と交替。それが皆に好評を博したものだから、ラティフは面白くない。しかしラティフは、まもなくラーマトが女の子だということに気づく。たちまち彼女に恋してしまったラティフは態度が急変。翌日から髪を整え、事あるごとにラーマトをかばうようになった。だが、アフガン人を雇っていないかチェックしている調査官からラーマトをかばったせいで、ラティフは警察に連行。建築現場に戻った時、髪どめ一つを残して彼女はもう去っていた。ラティフはラーマトを捜し、彼女が冷たい急流で辛い仕事をこなす姿を見る。ラティフはラーマトをいまの仕事から解放するため、大切なIDカードを手放してまで金を工面し、ナジャフを訪ねてメマールから預かってきたと嘘をつき金を渡した。しかしナジャフはこの金で、ラーマトの本当の姿である娘のバランと一緒にアフガンへ帰るという。もう二度と彼女に会えなくなることにショックを受けるラティフだが、翌日、雨の中で旅立つバランを見送るのだった。
Lateef ホセイン・アベディニ
Memar モハマド・アミル・ナジ
Rahmat ザーラ・バーラミ
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