大奥十八景
新・平家物語
初DVD化!往年の名作が今、蘇る!角川映画 大映時代劇シリーズ 新・平家物語 静と義経 FYK-158【R... |
大河ドラマ10作目を記念して、過去の大河に出演した主役クラスが顔を揃え、これまでにない豪華なキャスティングが話題になった。テレビ放送20周年の節目もあって、テレビ草創期の原点に帰るべく舞台演出を意識したスタジオ収録のみで収録され、唯一のロケはドラマ冒頭の厳島神社での平家納経奉呈のシーンのみとなった。この厳島ロケは1971年(昭和46年)11月15日から3日間行われ、午前9時の満潮時に合わせて、清盛と地元の消防団員扮する平家の公達が朱の回廊を歩くシーンや舞楽を観るシーンなどを撮影した。
「どこの寺で撮影した?」と問い合わせが来るほど豪華で大掛かりなセットが組まれ、特に義経と弁慶が対決した「五条大橋」は2重のアーチ型の大セットだった。清盛が使用する牛車はあまりの大きさにさすがに再現できず、屋形の中が二畳強、輪の大きさが直径1.5mの小型のものを特注したが、それでも他のセットを組むスペースがなくなったという。
主役・平清盛の仲代達矢は、清盛出家のシーンに合わせて自分の頭を実際に剃り、「毎日手入れしないとおできができて」と笑っていたという(これは、後白河院役の滝沢修の髪が薄く、滝沢が実際に剃髪をして僧形になることをスタッフに伝えていたことも影響している)。この断髪式は、収録前日、中村玉緒、藤田まこと、和泉雅子らの立会いのもと行われた。また義経役の志垣太郎はこの作品が出世作となり、緒形拳が「義経より目下の医者役で凄かった」と後に述懐している。
題材は『平家物語』だけでなく、『保元物語』『平治物語』『義経記』『玉葉』など複数の古典をベースにしながら、より一貫した長いスパンで源平両氏や奥州藤原氏、公家などの盛衰を描いた長編作品。
また西行や文覚など、権力闘争の外にあった同時代人や庶民たちの視点も加え、それまで怨霊の代表格であった崇徳上皇を時代に翻弄される心優しい人物として描くなど、新しい視点で平安時代から鎌倉時代への「それまでにない大戦乱となった」過度期の時代を描いている。読者も、戦後復興から変革へ向け動いていた昭和中期の時代様相に重ね、「国民文学作家」たる吉川の後期代表作となった。
1955年、1956年に大映で映画化されたほか、NHKで1972年に大河ドラマ、1993年~1994年に人形劇として映像化された。
仲代達矢
中村玉緒
中村勘三郎
山崎努
若尾文子
新珠三千代
高橋幸治
木村功
志垣太郎
栗原小巻
小山明子
加東大介
野村万之丞
田村正和
水谷八重子
和泉雅子
藤田まこと
緒形拳
芦田伸介
片岡孝夫
北大路欣也
森雅之
小沢栄太郎
佐久間良子
滝沢修
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