遺体 明日への十日間
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2011年3月11日、日本の観測史上最大の地震により発生した津波が岩手県釜石市を襲った。
一夜明けても混乱状態が続く中、市では廃校となった旧釜石第二中学校の体育館が遺体安置所として使われることになった。
次から次へと運ばれてくる遺体に、警察関係者や市の職員も戸惑いを隠せない。暖房もなく冷え切った体育館の中で、
医師の下泉道夫(佐藤浩市)や歯科医師の正木明(柳葉敏郎)たちが遺体の身元確認作業にあたることになった。
そんな遺体安置所を訪れたひとりの男・相葉常夫(西田敏行)は、定年後地区の民生委員として働いていた。
定年前は葬祭関連の仕事に就いていた相葉は、遺体の扱いにも慣れ、遺族の気持ちや接し方も理解していた。
運び込まれてくる遺体ひとりひとりに生前と変わらぬような口調で優しく語りかけていく相葉。
「遺体には生きている人と同じように接しなさい」と語る彼のその言動に、それまでは遺体を“死体"としか見られず、
ただ遺体を眺めることしかできなかった釜石市職員たちも率先して動くようになっていった。
西田敏行
緒形直人
勝地涼
國村隼
酒井若菜
佐藤浩市
佐野史郎
沢村一樹
志田未来
筒井道隆
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