空軍大戦略
1969年 1940年5月、突如としてドイツ軍はフランスになだれ込み、いわゆる電撃戦によってフランスを占領してしまった。次の目標はイギリス。英仏海峡に上陸用舟艇を並べ、いまにも侵攻するという構えを見せたドイツ軍は、まず優勢の空軍によってイギリスの制空権を奪取しようとする。英本土上空の航空戦、バトル・オブ・ブリテンの開始である
1940年5月、突如としてドイツ軍はフランスになだれ込み、いわゆる電撃戦によってフランスを占領してしまった。次の目標はイギリス。英仏海峡に上陸用舟艇を並べ、いまにも侵攻するという構えを見せたドイツ軍は、まず優勢の空軍によってイギリスの制空権を奪取しようとする。英本土上空の航空戦、バトル・オブ・ブリテンの開始である。
2500機を有するドイツ空軍に対して、イギリス空軍が有するのはわずか600機だったが、イギリス側はレーダー網を駆使した指揮管制による効率的な迎撃を行い、なんとか持ちこたえる。
8月、戦局を一変させる事態が発生する。夜間爆撃を行ったドイツの爆撃機が誤ってロンドン市街地に爆弾を投下してしまったのだ。イギリスは直ちに報復としてベルリンの夜間空襲を行った。ドイツ側の直接的な被害は小さかったが、面子をつぶされたドイツ国家元帥ゲーリングは激怒し、以後、空襲目標は軍事施設から市街地への無差別爆撃へと変わった。それは市民にとっては耐え難い事態であったが、イギリス空軍にとっては力を盛り返すきっかけでもあった。
9月15日、乾坤一擲の大空襲を仕掛けたドイツ空軍に、ポーランドの亡命パイロットも加わったイギリス空軍は全機を出動させて徹底的な反撃を加え、ついにこれを撃退する。大損害を受けたドイツ空軍がこの後大規模な昼間空襲を行うことは無かった。空からのイギリス攻略をあきらめたドイツ軍は集結していた上陸部隊も撤収させ、ここにドイツ軍英本土上陸の危機は去ったのだった。
イギリス政府関係
サー=フランシス・ストーク(空軍省次官) ハリー・アンドリュース
サー=デビッド・ケリー(駐スイス英国大使) ラルフ・リチャードソン 吉沢久嘉
イギリス空軍関係
サー=ヒュー・ダウディング大将(空軍最高司令官) ローレンス・オリヴィエ 中村正
サー=キース・パーク少将(第11航空師団長) トレヴァー・ハワード あずさ欣平
トラッフォード・リー・マロリー少将(第12航空師団長) パトリック・ワイマーク
コリン・ハーヴェイ少佐(戦闘機パイロット) クリストファー・プラマー 日高晤郎
マギー・ハーヴェイ(空軍婦人部隊分隊長/コリンの妻) スザンナ・ヨーク 信沢三恵子
キャンフィールド少佐 マイケル・ケイン 若本規夫
“スキッパー”少佐 ロバート・ショウ 小林清志
アンディ上等兵曹 イアン・マクシェーン 飯塚昭三
アンディの妻 アイラ・ブレア
ベイカー大佐(ダクスフォード空軍基地司令官) ケネス・モア
アーチー少尉 エドワード・フォックス
ドイツ政府関係
アドルフ・ヒトラー(ドイツ総統) ロルフ・シュティーフェル 大木民夫
ヘルマン・ゲーリング(ドイツ国家元帥/空軍最高司令官) ハイン・リース 富田耕生
フォン・リヒター男爵(ドイツ外務省の密使) クルト・ユルゲンス 上田敏也
ドイツ空軍関係
ファルケ(上級パイロット) マンフレッド・レッドマン
ハンス・ファルケ(ファルケの弟) ダーゴヴェルト・ヴァルター
ブラント少佐(爆撃隊指揮官) アレクサンダー・アラーソン
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